車椅子ではなかなか行きにくいスポット「ライブハウス」
Contents
あなたのお店の『バリア解消』請負人
バリアフリースタイル代表の白倉栄一です。
車椅子生活になって20年が経過して、
バリアフリーになった業界、
なかなかバリアフリーが
進んでいない業界など様々です。
でも車椅子利用者でも
行きたいと思う欲求はあるもので、
特に病気・ケガの影響で、
車椅子利用になった方は、
昔に利用していたことができなくなると、
とても残念な気持ちになることが多いです。
これは経験した人でなければ
分からない苦痛でもあります。
そう考えると、もしあなたのお店が
バリアフリーが進んでいない業界だったら、
その業界のパイオニアに
なれる可能性を秘めています。
この機会にバリアフリー化への
検討をしてみてはいかがでしょうか?
きっと多くの車椅子利用者の方々に
喜ばれることでしょう。
ライブハウスのバリアフリー化は?
今回は気になっている業界を挙げてみたいと思います。
「ライブハウス」です。
私は学生のころから
ギターをやっていたこともあり、
音楽にはものすごく興味を持っていました。
高校時代は友人がライブハウスで演奏していて、
学校帰りによく立ち寄ったものです。
あの大音量でガンガン聴くことができる環境は、
防音にも優れた場所になることが多いので、
地下などにライブハウスが
あることが多く見かけます。
当時は地下にあっても
何も気にならなかったものの、
車椅子生活になると地下にあるというのが、
大きなバリアになってしまいます。
階段で降りなければならない点、
さらにその階段の幅が意外にも狭かったりします。
そうなるとエレベーターがないからといって、
マンパワーで車椅子を持ち上げて
地下に行くのも一苦労です。
万が一、持ち上げてくれる人の誰かが、
手を離したら事故が
発生してしまうことも考えられるでしょう。
そんな環境になっているために、
残念ながら車椅子ではなかなか行けないのが
現状の課題ではないでしょうか?
もちろん先ほど述べたように、
防音にしなければならないこともあり、
地下に設置をしなければならないことが
大きなネックとなってしまいます。
この問題をクリアするには、
大きく2点しかありません。
1つはエレベーター又は昇降機の設置となります。
もう1つは地下ではない防音になる場所です。
エレベーターなどの設置は、
建物のオーナーとの問題になるので
難しい面があるでしょう。
地下ではない防音になる場所においても、
コストの面でどれくらいになるか分かりませんが、
エレベーターなどの設置に比べれば、
実現しやすいかもしれません。
誰もがやらなければとても珍しい存在に…
そういったことを踏まえてみて、
現在バリアフリー化されているライブハウスが
ほとんどない状況であれば、
歳をとって車椅子生活になっても、
障害者になって車椅子生活になっても、
ライブハウスに行ける環境ができるだけで、
かなり話題性の高いものになるでしょう。
当然、コストなどの課題がありますので、
簡単に実現できるものではないとは思います。
でも集客に結びついて、売上が上がり、
さらに社会貢献にもつながるような取り組みは、
お店にとってマイナスというより、
むしろプラスになるのではないでしょうか?
関連する投稿
- 店舗において車椅子でも利用しやすいテーブルが大事な理由
- バリアフリーの店舗かどうか一瞬で判断されるポイント
- 車椅子のバリアフリーは平坦だから大丈夫ではないポイント
- パラリンピックに向けてホテルのバリアフリーの課題とは?
- 車椅子ではパッと見て入店が難しいと思われる店舗でも何とかなる方法
現在の記事: 車椅子ではなかなか行きにくいスポット「ライブハウス」