需要と供給を考えると車椅子のバリアフリー化はプラスになる理由
Contents
あなたのお店の『バリア解消』請負人
バリアフリースタイル代表の白倉栄一です。
これからの社会において、
超高齢化社会が進んでいくことによって、
お店などの商業施設におけるバリアフリー化は
避けられない状況でもあります。
そういった点で、今回お伝えしたいのは、
私が肌で感じる車椅子利用者の外出の増加です。
厚生労働省などのHPには、
車椅子利用者が
何人いるとは明記されていませんが、
外出していて車椅子利用者を
今まで以上に見かけるようになってきました。
もしあなたのお店がバリアフリー化によって、
来店客の増加にもつなげることも
十分可能になっていくにちがいありません。
なぜならバリアフリーのお店が
圧倒的に少ない現状だからこそ、
バリアフリー化にすることで、
目立つ存在になるでしょう。
20年でインフラがものすごく整った
私は1996年にスクーターのもらい事故に遭い、
脊髄損傷となり、
今でも車椅子生活を続けております。
約20年前は、パソコンのネット環境は
さほど優れてはいませんでした。
電話回線につないでネットを閲覧するために、
ものすごく時間がかかるような状態だったので、
ネットによる情報収集は難しいものでした。
実際に外出しても、
バリアが解消されているわけでは
ありませんでした。
公共交通機関に乗ってもエレベーターが
設置されていないケースが多かったために、
駅員さんが車椅子ごと持ち上げていました。
それ以外の公共交通機関もバリアフリーにまでは
至っていなかったために、
気軽に外へ出かけることは難しかったと思います。
それが10年前になると、
ネットは光回線になったりしたために、
閲覧スピードが上がり、
ものすごく改善されてきたおかげで、
情報収集がかなりしやすくなりました。
そして併行するように、
ホームぺージやブログなどで
バリアフリーを発信する人が登場してきました。
私も2005年にブログをはじめて、
毎日のように仕事の傍らで
バリアフリースポットを探しにいき、
その情報をネットで発信していました。
設備面についても、
公共交通機関の主要駅には
エレベーターが設置されてきて、
路線バスもノンステップバスなどが
登場され始めました。
とはいえ、高齢者の増加は
そこまで多いわけではなかったこともあり、
車椅子利用者をあちこちで
見かけることは多くありませんでした。
需要と供給があっていないからチャンスがある
そして現在は、高齢化も進んでこともあって、
街で見かける車椅子利用者の数は
大幅に増えています。
しかも以前は、車椅子利用者に
同伴者がついて行動している姿が
多かったものの、
最近では車椅子利用者が
単独で行動するようなことが多くなっています。
私自身も1人で外出することがほとんどです。
これは公共交通機関による
移動がしやすくなっていたり
ショッピングモールや大型ビルなどの
施設において
バリアフリー化が進んでいる状況でもあります。
そういった状況において、
お店においても
車椅子利用のお客さまに対して、
スムーズに対応できるお店と
そうでないお店では、
集客にも影響していく時代になってきています。
明らかに車椅子利用者が多くなっている反面、
バリアフリー化の進んでいるスポットは
限られているのが現状です。
つまり利用者増加に対して、
スポットの数は
増えていないともいえるでしょう。
そのために利用者から感じるのは、
スポットがもっと多くなれば
うれしいという声です。
しかもこれから超高齢化社会に突入するので、
今後における需要数は上がるでしょう。
明らかに需要と供給のバランスを考えれば、
供給数が少ないのは明らかです。
まさに今だからバリアフリー化する価値が
あると言えるでしょう。
関連する投稿
- 経費をケチることがバリアフリーにも売上にも影響する理由とは?
- 車椅子でバリアフリーを考えるには勾配の角度も忘れない
- お店の入口で車椅子利用者のバリアになってしまうのは?
- 車椅子利用にしたはずなのに残念なバリアフリーとなるケース
- 店舗のバリアフリー化が交通機関のバリアフリーの先にあると相乗効果をもたらす
現在の記事: 需要と供給を考えると車椅子のバリアフリー化はプラスになる理由