高齢化社会におけるバリアフリー化は病院・葬儀ホール・霊園で進んでいる
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車椅子ライフデザイナーのまおうです。高齢化社会が到来している現在において、車椅子を使用しなければならない方々は急激に増加していると思われます。高齢化に伴い、車椅子利用者が必要とする施設についてバリアフリーの状況を考えてみたいと思います。
高齢化社会によりバリアフリー化が必要なところとは?
最近では高齢化社会により、昔ではあまり見かけなかった車椅子利用者の姿が街中でよく見かけるようになりました。当然1人で車椅子を漕いでいる人もいれば、介護の方と一緒にお出かけをしている姿も多いと思います。
高齢化社会に伴い、どうしても利用度が高くなるのが病院です。私は20年前から車椅子生活をしておりますが、以前はバリアフリー化が進んでいない病院がよくありました。そのため行きたくても行けない状態を経験しました。
さすがにこの20年で、一気にバリアフリー化が進んでいるように思います。個人経営のクリニックにおいても、スロープが設置されているケースがほとんどです。バリアフリーかどうかを検討する必要がないくらいです。
総合病院のバリアフリー化はものすごく早かったが、古すぎるバリアフリーがある。
総合病院はバリアフリー化に着手したのが早いこともありますが、バリアフリー化自体が古いものがありました。現在では、ほとんど見かけなくなった縦長の便器です。「これって便器?」というようなものです。まだ世の中において、バリアフリー化が進んでいない頃にはよく見かけましたが、さすがに現在では珍しいものです。
最近では、大学病院や総合病院においても経営難が報道されている以上、コストがかかるトイレの改修工事も、簡単には出来なくなっているのかもしれません。それが現実なのでしょう。
葬儀ホールや霊園のバリアフリー化も一気に進んだ
他に高齢化社会により、バリアフリー化が進んだのが葬儀ホールや霊園です。どうしても高齢化になるに連れて、旦那様・奥様・親戚・友人などを亡くすことが多くなります。
若いころは結婚式の方が葬式に参列するより多かったものの、40歳半ばになる私においても、葬式の方が結婚式に参列するより多くなっています。高齢になるとさらに多くなるはずです。
一昔は車椅子を利用しているから、葬式に行けなかった経験もありました。でも最近の葬儀ホールは、ほとんどバリアフリー化になっているのです。それは高齢で車椅子を利用される方が多くなったからなのではないでしょうか?
最愛の旦那様の葬式において喪主をするのに、バリアフリーではないから葬式に行けないというようなことはあってはならないはずです。そこでバリアフリー化が進めば、そのような心配もしなくて済むわけです。
霊園も同様同じです。私の父が眠っているお墓も以前は多目的トイレがありませんでした。でもお墓までの道のりは車椅子で行けたので、そのお墓を購入しました。現在では多目的トイレも整備され、車椅子を利用している私のためにお墓の近くまで車で行けるように配慮してくださっています。本当にありがたいの一言です。
他の業態においてもバリアフリー化が進むことを願う
実際に今後はこのような高齢化社会に伴い、高齢者が利用する施設については早急なバリアフリー化が必要だと思われます。むしろ、バリアフリー化でなければ利用されないという現実があります。この時代の流れは、他の業態においても普及することを車椅子ユーザーの1人として願うばかりです。
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