飲食チェーン店でバリアフリーに力を入れている企業 ~和食レストランとんでん~
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あなたのお店の『バリア解消』請負人バリアフリースタイル代表の白倉栄一です。大手レストランチェーン店である「和食レストランとんでん」を例に挙げたいと思います。今後バリアフリーのお店を考える際には、とても参考になるお店ではないでしょうか?もしまだ行かれたことのない方々は、一度行かれて見ると、バリアフリーのお店であることがよく分かると思います。
とんでんだけは15年前でもバリアフリー化されていた
とんでんは、他のレストランがバリアフリー化を導入するかなり以前から、ほぼ半数以上のお店でバリアフリー化を展開していました。約15年前でも、多目的トイレを設置しているお店がほとんどなかった時代においても、とんでんだけには多目的トイレが設置されていて、利用者からすると「とんでんなら車椅子でも大丈夫」という安心感を与えていました。しかもとんでんは通路幅も広くとっており、座席も入りやすい構造になっており、バリアフリー度はものすごく高くなっています。
とんでんのバリアフリー化は、クルマで走っていてもすぐに分かります。ロードサイドの看板に国際シンボルマークである車椅子のマークを掲示しているので、車椅子でも行けるお店として選びやすくなっているのも選ばれる点だと思います。
ここで大事なポイントは、クルマを運転していてパッと目につくという点です。クルマを運転していてそろそろ食事にしようと思っていても、バリアフリーかどうかがわからないお店がほとんどです。身障者用駐車スペースの有無は外にあるので目についたとしても、店内に多目的トイレがあるかどうかは全く分かりません。
そういった意味では、飲食店のバリアフリーは、まさにブラックボックス化しています。もしかしたら店舗内に多目的トイレが設置してあるかもしれない状況でも、気がついてもらえないことが多いものです。しかもそのときは、この店はバリアフリーではないと判断されてしまうのです。つまりバリアフリーであるとアピールしなければ、バリアフリーではないだろうと思われてしまうからです。なぜなら世の中にバリアフリーのお店がほとんどないからです。
バリアフリーだと分かるには情報の見える化
実際に利用者側の気持ちを考えてみると、確実にバリアフリー化されているのは、「ショッピングモール」だと思って、ショッピングモールを利用するわけです。でも一般のお店が多目的トイレなどのバリアフリー化がされていれば、当然利用したい候補に挙がるわけですが、「情報の見える化」に至っていないから、利用しないんです。ただそれだけで決まってしまう世界なんです。
そのためには「バリアフリーになっているだろう」というイメージされることが必要です。そういった中で、とんでんは、国際シンボルマークの車椅子のマークを掲示することやホームページ上において、きちんとバリアフリーの店舗を明確に発信し続けているから、車椅子利用のお客さまがたくさんいらっしゃるのです。
しかも車椅子利用者にヒアリングすると、「味よりもバリアフリーが整っていることを優先する」という声も多く聞きます。なぜならどんなに料理がおいしくても、入れないのでは候補から外れてしまいます。だからバリアフリーであることが欠かせないのです。といっても、とんでんは料理もものすごくおいしいお店なので、「料理も良し」「バリアフリーも良し」となっています。
情報の見える化は、車椅子利用のお客さまがお店を選ぶ基準となり、超高齢化社会においては、他店にも勝る差別化になるでしょう。そこまでいえる理由は、現実にとんでん以外のファミレスはどうかと言いますと、身障者用駐車スペースの設置はあるものの、多目的トイレについてはかなり遅れている背景にあります。一部のチェーン店では少しずつ設置されてきている企業があるものの、未だに設置状態は多いとは言えないのが現状です。そういった点においては、とんでんはファミレス界におけるバリアフリーのパイオニアと言えるでしょう。
とんでんは通路幅も広く、座席も入りやすい
こういったとんでんのようなバリアフリーへの取り組みが、多目的トイレを造りたいとする飲食店オーナーの皆さまがいらっしゃれば、きっと時代のニーズに合わせて世の中が活気づいてくると思います。しかも外出を諦めている方々にとっては、朗報になるでしょう。それが人に優しいお店の証ではないでしょうか?ぜひともとんでんのようなお店が増え続けていくことを心から願っております。
★和食レストランとんでんのホームぺージ→こちら
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