バリアフリーの情報はあらゆる視点から確認して万全を図るのがおすすめ
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車椅子ライフデザイナーのまおうです。21年間の車椅子生活をしていると、情報というものが当てにならない場合があるのも確かです。車椅子を利用する方のことがイメージできないことが原因だと思っています。
目的地の担当者に電話をかけて確認しても事実とは違う場合がある
もちろん安易に断ると障害者差別解消法に抵触する可能性がありますが、「できない」「難しい」ことでも「大丈夫です」と回答が返ってくることが多いです。そのため実際に行ってみると利用できないといったトラブルがしばしばあります。
名古屋に行った時のことです。うちはバリアフリーがしっかり整っていますとホームページに掲載されておりました。でもいざ行ってみると、身障者用駐車スペースは一般の駐車場と同じ広さでした。
車から車椅子への乗り移りが出来るスペースは、残念ながら確保されておりませんでした。しかもカラーコーンが置いてあるんです。車椅子利用者の目線のバリアフリーにはなっていないことに気がついていないんです。そのためバリアフリーをPRしている矛盾を感じました。
その他では、トイレマップに多目的トイレが設置されていますと表記されていて、いざ行ってみるとトイレの中に車椅子が入れないといったことが最近でもありました。明らかに車椅子を利用する方を想定していない設計ミスでした。
私がバリアフリー調査を始めたきっかけは事実とは異なるホテルを経験したから
実は私がバリアフリーの調査を2005年から始めたのはこういった情報を精査してきちんと車椅子ユーザーに発信したいと思ったからなんです。今まで1000件以上のバリアフリー調査記録を12年間ブログでアップし続けました。
大手ホテルチェーンのホテルに行った時に「バリアフリールーム有」ということで利用したものの、実際に部屋に入るとバリアだらけだったんです。トイレと風呂には段差があり、しかも車椅子では入れない狭さ。単なる部屋が広いだけだったんです。仕方がないのでフロントに電話をしたところ「我慢してください」と信じられない言葉が返ってきました。
初めて行くスポットについては出来る限りの確認をしたから向かった方がいい
こういったように事前に連絡しても、現地に行ってダメな場合がよくあるのでホームページの写真・GoogleやYahooで目的地の画像確認・GoogleEarthにて映像確認・以前利用したことのある人の記事や写真などを確認した上で向かうことに決めています。
今までの経験の上からですが、石橋を叩いて渡るつもりで臨んだ方がトラブルになる確率は少なくなると思います。面倒かもしれませんが、行った先で慌てないためにも準備が肝心であることをぜひともお伝えしたいと思っております。
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