車椅子で行く旅行には長距離フェリーという手段もある

2017.04.24 (月)

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。今回の日本1周のバリアフリー調査をした際に2回利用したのが長距離フェリーです。今までもフェリーに乗船したことはありましたが、東京湾や伊勢湾を渡るだけの1時間余りの利用でした。今回は長距離フェリーを体験しましたので、その内容をお伝えします。

長距離フェリーにおいても優雅なフェリーがある

まず長距離フェリーを利用した区間は、仙台港(宮城県)~苫小牧港(北海道)です。今回の旅行をするにあたり、北海道を外すわけにはいきませんでした。そのためフェリーを利用して、まず北海道に上陸することを考えました。

この区間で利用したのは、太平洋フェリーです。日本で一番優雅なフェリーで有名です。だからこそぜひとも乗船したかったのです。あらかじめバリアフリーの個室(2人部屋)を予約しておきました。さらに事前予約していたのが船内で利用するWi-Fiです。事前に予約しないと船内でWi-Fiを利用することができません。(但し、1000円有料制)

仙台港に到着してフェリーターミナルに車検証を持参して手続きをします。ちなみに出航時間の1時間前には手続きが必要になります。一般の人と同じ乗船ではないので、指示をされてフェリーターミナルの後ろ側に車を移動して車内で待機しました。

その後、フェリーの係員に誘導を受けて乗船します。車椅子利用者であることを伝えると所定の駐車位置に案内してくれます。目の前には船内に行くエレベーターがあります。エレベーターに乗って船内に行き、スタッフの方にチケットを見せます。そうすると個室への案内となります。

太平洋フェリーではバリアフリーの個室があってとてもリラックスできる

バリアフリーの個室はホテルのような優雅なイメージです。風呂はなくシャワーになっていますが、乗り移りできる座席があります。そしてトイレも設置されております。但し部屋の中ではWi-Fiの利用が出来ません。できるのはロビー周辺になります。

豪華なフェリーだけあって、音楽のコンサートなどの催しものもありました。豪華客船のようなイメージではないですが、バンド演奏などはとても楽しめました。食事もサントリーニというバイキングレストランになっておりますが、スタッフの方が料理をとってくれて、とても助かりました。丁寧なスタッフの方々でした。

気になるのは船内の揺れでしたが、私が乗船したときは全くと言っていいほど揺れることはありませんでした。リラックスして乗船することができたのは本当によかったです。スタッフの方に聞いたところ、日によっては揺れることもあるそうです。その時にはスタッフの方でも酔い止め薬を飲んでおくとおっしゃっておりました。

19時~翌日11時30分までの長い旅になりましたが、あっという間の時間でした。気がついたらすでに北海道へ上陸していたのにはびっくりです。そして自分の車で移動できるのは、慣れている車なので嬉しいですね。

旅行日数に余裕があればフェリーでの旅もおすすめ

大概、北海道へ行くのは飛行機の旅になると思いますが、日数に多少の余裕があればフェリーでの旅もおすすめです。その他には東京~徳島間の長距離フェリーも乗船しました。こちらは今回と違ってかなり揺れました。そのうちご紹介します。

一番気になるのが船酔いですが、私はどちらにおいても船酔いはしませんでした。酔い止め薬も飲みませんでした。もし気になる方は太平洋ではないフェリーから利用してみるのもいいと思います。

瀬戸内海を渡るフェリーであればあまり揺れることがないようです。大阪~北九州間のフェリーなどでお試ししてみるのもいかがでしょうか?普段では味わえない旅の喜びを感じることができるはずです。

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