車椅子利用者がJR東北新幹線の多目的室を利用するときのポイント
Contents
車椅子ライフデザイナーのまおうです。以前は東海道山陽新幹線(JR東海)における「多目的室」利用についてご紹介しました。その内容はこちら。今回は東京駅から東北新幹線(JR東日本)を利用しましたのでご紹介します。こちらは企業が違うとちょっと異なるのでご注意ください。
JR東京駅は巨大マンモス駅なので慣れるまでに時間がかかる
前回はJR品川駅でしたが、今回はJR東京駅です。東京駅ははっきり言って難しいです。巨大マンモス駅なだけに駅の掲示板を見ても、「JR東海道山陽新幹線のりば」と記載していますが、「JR東北新幹線のりば」というものは一切ありません。
東京駅ではJR東日本全体を一括りで「JR線のりば」と掲載しています。東京駅は東海道山陽新幹線だけがJR東海ですが、それ以外はJR東日本です。ここでかなり迷いました。何度が行っている人は分かりますが、慣れるまで時間がかかるでしょう。
次にみどりの窓口に行きます。どこの駅もみどりの窓口は混んでいますね。5分以上は並ぶと想定したほうがいいでしょう。窓口で乗車券・特急券を購入しますが、すぐの新幹線はOKが出ません。駅員さんのサポートする時間もあるため20・30分以降の新幹線になってしまいます。
車椅子利用の際には自分の諸事情を相手にきちんと伝えること
ここが大きなポイントです。どの席にするか?なぜなら何も知らないで車椅子で座れる席をお願いしますと言ってしまうと、トイレのない車両などや車椅子置き場のないような席を案内されてしまう可能性があります。JR品川駅の時も同様でした。
乗車時間が少ない場合は気にならないんですが、2~3時間かかる場合は検討すべき内容だと思います。車椅子から席に乗り移って座っていくのか車椅子のまま乗っていくのか、トイレがそばにあるのかをきちんと伝えた方がいいと思います。
車椅子の利用者がよく使う多目的室については、JR東日本の東京駅で確認したところ、「予約には1時間半以上かかります」との事。こちらは東海道山陽新幹線のJR品川駅・JR新大阪駅では「予約には30分」と言っていたので差があります。さすがに急ぐために新幹線を利用するのに1時間半待ちでは長すぎます。
多目的室の使用権限は車掌さんが持っている
東海道山陽新幹線と同様に、東北新幹線においても車掌さんに確認をとれば手配をすることができます。但し対応の仕方が違いました。これは行きも帰りも利用したので会社による対応が違うような気がします。
東海道山陽新幹線の場合は空いている場合は快くどうぞご利用くださいと言ってくださいますが、東北新幹線の場合は、「授乳される方や急病の方がいらっしゃったら部屋から出ていただくことがありますがそれでもよろしいですか?」と確認があります。
利用者から感じ取れる感じは、どうしても使いたいのであればご用意しますというイメージです。もちろん授乳される方や急病の方を優先すべきなのは分かりますが、快くどうぞというような感じは見受けられませんでした。
東北新幹線の多目的室は東海道山陽新幹線に比べてちょっと狭い
あとは東北新幹線の多目的室は東海道山陽新幹線に比べて狭い点ですね。今回は「はやぶさ」と「はやて」を利用しましたが同じ造りでした。車椅子から席への乗り移りはちょっと難しいかもしれません。
それでも私の場合は、多目的室を使用したいと思っていますが、他の方が利用していたら使えません。その時は残念ながらドア付近に居ることになります。多目的室がダメなら車椅子利用スペースというようにはいかないのが厳しい部分です。
まさに賭けなんです。車椅子利用スペースをキープしながら、多目的室をお願いするのは難しいと思います。これはJR東海道新幹線でも同様だと思います。残念ながらこういった点が車椅子利用者にとっては辛いところです。
サポートしていただけるのはありがたいが駅弁・土産購入の時間も欲しい
また一度改札でサポートをお願いすると、どうしても同行して下さるので駅弁や土産の購入などは難しくなります。とてもありがたいのですが、「駅弁や土産などは大丈夫ですか?」とか声をかけてくれればうれしいです。なぜなら多目的室に入ると車内販売は一切来ません。何度か利用していたらコツがわかってくると思います。
関連する投稿
- 車椅子ユーザーが都内へ行く交通手段にはバス利用もおすすめ
- 車椅子利用者における空港での飛行機への搭乗方法について
- 車椅子利用者に難しい巨大ターミナル(空港)の移動
- 車椅子ユーザーのバリアフリーな生活に重宝する「オートボックス」とは?
- 車椅子ユーザーが利用できるバリアフリーな遊園地は?
現在の記事: 車椅子利用者がJR東北新幹線の多目的室を利用するときのポイント