使う立場の視点からの多目的トイレの在り方を考えてみる

2017.11.12 (日)

車椅子ライフデザイナーのまおうです。私は車椅子ユーザーになって20年が経ちましたが、以前に比べて多目的トイレの設置数はかなり増えてきたように思えます。しかしながら使い勝手についてはトイレ設置の基準がないために、人によっては利用しにくいトイレがあることも事実です。ぜひとも店舗や施設を管理している方にとっては使いやすいトイレを目指していただきたいと思っております。

トイレの管理は大変だったサラリーマン時代

総合スーパーで人事総務課長として勤務していて、きれいにしなければならないのがトイレだと思っておりました。トイレが汚いとお客さまの来店に影響します。さすがに汚いトイレは誰もが利用したくないものです。そのためにトイレ清掃の回数も1日数回依頼しておりました。1日に数回も?と思ってしまいがちですが、いろんな人が利用するトイレは意外と汚くなりがちです。

 

またちょっとしたお花などを用意するだけでトイレの雰囲気も変わってきます。一輪挿しでも気分は違うはずです。逆にトイレでのいたずらもよく発生していました。毎週決まった日にやってきてトイレットペーパーを1本丸々流す輩や店内の商品を盗難しトイレに持ち込んで、自分が来ていた衣服をトイレに置いてあるような輩もいました。前者はなんとか警備員と私で見張り、警察への逮捕につながりましたが、後者については脱いだ衣服を警察に渡しましたが、逮捕までは至りませんでした。

 

そんな経験もしていたサラリーマン時代ですが、今回特に気を付けていただきたいのが、多目的トイレの管理です。どうしても多目的トイレには備品を多く設置しがちです。例えばゴミ箱が手洗い場の目の前にあることで、車椅子ユーザーが手を洗えないようなこともあります。手や腕を自由に動かせる私などはゴミ箱を動かすことができますが、頸椎損傷の方にとっては動かすことができない場合もあります。

急に真っ暗になる機能は車椅子ユーザーには不評

あと気になるのが、5分くらいしているとトイレがいきなり真っ暗になるケースです。センサーがついているのかもしれませんが、真っ暗になるとどうしていいのか分からなくなります。上に手を振れば再度点灯しますが、また1分位すると真っ暗になります。これは車椅子ユーザーが利用する上でとても使いにくい機能です。できれば中に居る時には消えない機能にしていただけるとありがたいです。

 

最近は多目的トイレも争奪戦になっています。いろいろな人が利用できるようになっている点はいいことだと思いますが、残念ながら利用者が多くなっていることもあり、待ち時間が長くなっています。もし大便でもしたならば、何人の方が待たされるのだろうと思う事があります。しかも30分経過したらガランと開いてしまう機能があると、大便している最中に大変なことになります。

 

普通に考えると30分は長いと思いがちですが、車椅子利用者にとっては30分くらいかかる方もいるはずです。身体の麻痺によって尿漏れ・便漏れなどが発生し、オムツを交換しなければならない人もいると思います。そうなった時に30分で開いてしまうドアは困ってしまいます。

障害レベルによっては使えるトイレとそうでないトイレがある

もちろん多目的トイレを荒らす輩が発生する場合もあるための対策だと思いますが、使う立場の人が困ることを最優先に考えていただきたいと思っております。そのため使う立場からの視点でもう一度確認していただきたく思っております。不特定多数の大勢の方が集うスポットにおいては、多目的トイレでもいろいろな設備(ユニバーサルベッドなど)の設置も検討していただけると多くの障害を持った人が安心して暮らせる世の中になると思っております。

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