車椅子を購入する時はデザイン・色なども大事な要素

2017.08.18 (金)

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。私が交通事故に遭ったのが1996年。そして一度傷ついた脊髄は二度と回復しないと言われて、車椅子生活になって20年以上が経ちました。初めて購入した車椅子の思い出が今でも忘れられません。私はとにかくカラーにこだわっていました。

昔はかなり「車椅子=地味な福祉機器」だった

当時は今のようにスポーティーな車椅子が少なく、どちらかというと「車椅子=地味な福祉機器」というようなイメージでした。車椅子を見てかっこいいねとか言われるような時代ではありませんでした。フレームのほとんどはもともとの金属の色で塗装した車椅子はあまり見かけませんでした。

 

それでも車椅子の進化は急速に進んでいた時代です。私が車椅子生活になる10年前は、世の中のあらゆるところがバリアでした。車椅子利用者がいるような世界ではなかったと聞いています。JR(当時国鉄)においても、車椅子利用者が電車に乗ることが不思議だと思われていたようです。つまり車椅子利用者はほとんど外には出なかったのです。

 

世の中はバリアだらけで、外に出れば人目が気になり、障害があることでどんどん内側に籠ってしまい、家族も障害のある人をなるべく外にさらけ出さないという時代だったようです。そんな時代が過ぎて、ようやく世の中のバリアが少なくなってきた時代に登場したのがオーエックスエンジニアリングの車椅子でした。

20年前に業界の中で斬新な車椅子を登場させたのがオーエックスエンジニアリング

今では各社がスポーティーな自走式車椅子を展開していますが、当時はオーエックスだけが変わっていました。私にとってはマウンテンバイクのように見えました。創業者の石井社長がバイク事故から車椅子生活になったこともあり、少しでもかっこいい車椅子を造りたいという思いが強かったと伺っています。

 

私は他の車椅子メーカーには一切興味を持ちませんでした。絶対に車椅子=地味な福祉機器だとは思われたくないという思いを持っていました。そこで選んだカラーが「蛍光イエローと蛍光ピンク(ショッキングピンク)のツートンカラーです。

 

さすがにオーエックスの担当者からも「えっ、こんなカラーにするんですか?誰もそんな派手なカラーにしている人はいませんよ」と言われました。それでも私の中ではマウンテンバイクのようなイメージで車椅子を乗りたいと思っていたからです。

私にとってはカラー選びがとても重要なポイント

そのカラーの一つであるショッキングピンクが私の現在のイメージカラーにもなっています。最近はセミナー講師のためのネクタイやポケットチーフもショッキングピンクにしています。まさに自分ブランドづくりです。実際にイメージカラーを作ることでとても自分らしくいられるような感じさえします。

 

最近はオーエックス以外の車椅子メーカーもいろいろなカラーのバリエーションが増えています。今は亡き石井社長のアイディアがなければ盛り上がらなかったと思っています。車椅子がますますかっこいいものになり、かつ使いやすさや快適さが増してくることを心から願っています。

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