車椅子利用者のクッションが高価な理由
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車椅子ライフデザイナーのまおうです。
車椅子を利用することは、身体の麻痺がある場合だけでなく、高齢者で立位が難しい場合や一般的な骨折で一時的な利用の場合など様々だと思います。
車椅子の座布団は意外なほど高額なんです!
その中でも常時、車椅子を利用しなければならない人が使用している座布団は、ビックリするほど金額が高いのはご存知でしょうか?
約4万円前後するケースがほとんどです。えっ、何でそんな高価な座布団を使用しなければならないの?と思ってしまいがちですが、車椅子ユーザーにとってお尻というのは、一番ケアしなければならない部位なんです。
車椅子利用者にとって一番ケアしなければならないのはお尻
ケアしなければならないというのは、褥瘡(じょくそう)予防になる座布団を使用することになります。車椅子ユーザーは立位になって歩くことができないから車椅子に乗っているんです。そうなると1日中、車椅子に座っていなければなりません。
一般の人が同じ姿勢のまま座っているのは、間違いなくできないと思います。お尻が痛くなるはずです。痛くなればお尻を上げたりしますよね。でも麻痺をしていると気が付かないんです。気が付かない状態のまま、お尻は圧迫して真っ赤になっていくでしょう。
それが悪化すると皮膚が壊死していきます。これが褥瘡です。よく別の言葉で言われる床ずれです。皮膚が壊死した場合は、皮膚が再生するまで座ることはできません。場合によっては手術しなければならないのです。
お年寄りの方が寝たきりなった場合にも、同様なことが発生しやすいです。同じ姿勢で寝ていた場合に褥瘡が発生します。しかもお年寄りも障害者も麻痺をしている部位については、治りにくいとされております。
座布団が決まらないと適切な車椅子を選ぶことができない
そのために座布団は、できるだけ除圧できるものを選びます。そして除圧だけでは不安の場合は、ある程度の時間間隔でプッシュアップという行動をとります。両手でお尻を持ち上げますが、腕に力のない頸椎損傷の方などはプッシュアップが難しいとされております。
車椅子用の座布団は主流なのはROHOクッションです。アメリカのNASAの技術を取り入れた除圧クッションです。褥瘡予防には一番適していると言えますが、逆に座位が安定しないといった点もあります。
座位が安定するほど除圧は弱くなる傾向にありますが、乗り心地や姿勢はものすごくよくなるはずです。そのため座布団を決めてから、車椅子の寸法を測るといったのが車椅子購入時のポイントになっております。それだけ座布団は重要なんです。
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