残業問題はチームビルディングで解決していく方法も考える

2018.01.01 (月)

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。最近は残業問題が盛んに報道されている状況にあります。社内で残業を削減もしくはゼロを目指す目標を掲げる中で、どうしても避けなければならないのが強硬的な方法ではないでしょうか?社内命令になっているからと言って、「残業をするな」「残業をしたら叱る」「残業したら指導する」のようなことを口にする、もしくは態度に表す人がいます。

強硬なマネジメントによる目標達成を目指すやり方は職場環境を台無しにする

いかにも「俺が徹底的に締めつければ部下たちはぐうの音も出ない」と考えることで残業削減につながると考える人がいます。でも残念ながら職場のコミュニケーションは、一気に悪化するとともに、働きやすい職場環境でなくなり、さらには仕事の質も下がってしまうことに繋がりかねません。単に残業だけが削減しただけでは全く意味がないでしょう。

 

もちろん残業削減に抵抗する人がいます。例えば、出勤してからダラダラ過ごすような人もいるために、社内及びチームへの士気が乱れることがありますし、残業代が削られてしまうと給料的にどうにもならないと思い、自分で仕事のペースを作り残業代を確保するような人もいます。さらに部下に仕事を任せられない人もいます。自分がやらなければ気が済まないと思って、休日でも出勤して仕事をしたいと考える人もいるものです。

 

こういった人が存在するために、強硬的な方法でガツンと指導したくなる気持ちも分からないではありません。でもすべてがその類の人であるとも限らないでしょう。どうしても仕事量が多い状況にある場合は、強硬的な方法で言われたところで、本人にとっては対処のしようがないと考えている人もいるはずです。

 

しかも強硬的な上司が自分の相談を受けてくれそうな雰囲気は全くないどころか、相談したところで、「おまえの努力が足りないからだ」と具体的に欠ける根性論を持ち出すことが多いでしょう。そんな上司に対する信頼はなくなり、謝り続けることの虚しさだけが残っていくでしょう。

強硬なマネジメントが目標達成に頑張っているとみられ社内では評価されることの矛盾

強硬な人はトランプ政権のように公約を出したからには、何が何でも公約を守り、結果を求める傾向があります。そこで最近で多く見かけるのが、上司からのパワハラに耐えられなくて病気になってしまっても、目標達成のためにはやむを得ないと考えるケースです。ただ不思議なのは、企業にとっては、そんなような冷たい強硬的な立場の人が出世をすることが多いような気がします。

 

なぜなら目標達成の達成のために、言い訳をしないで果敢に実行してきた姿を評価する傾向にあります。でもその代償は、働きやすい職場環境からますます遠ざかっていきます。むしろ上司に対して「あいつ早く転勤しろよ」「あいつがいなくなれば幸せだよ」もしくは「俺が早く転勤させてほしいものだ」のように上司の居ないところで、ネガティブな会話が頻繁に飛び交うものです。

 

もちろん緊張感をもって仕事に取り組むことは大事でしょうが、働きやすい職場環境がなくなってしまうと、仕事の出来映えに影響するでしょう。残業削減をしても仕事のレベルは下がってしまっては全く意味がありません。しかも従業員の士気が下がっていたら、修復するのはかなり困難ではないかと思われます。たった1人の強硬的なボスのおかげで、全体に活気がなくなるといったことは意外にもよくあるものです。

優秀な人物を失うことがデメリット。いかに優秀な人物を採用して教育していくことが大事

職業選択の自由がある以上、嫌だったら辞めてしまう可能性もあるでしょう。「離職率が高い=採用困難な企業」といった状況に陥りかねないですし、優秀な人物から辞めてしまうケースも見られます。しかもSNSの盛んな世の中なので、気がついたら従業員の誰かが投稿していたというようなこともあるものです。

 

私の所属していた店舗においても、不満に思っていた従業員が帰宅後に上司の悪口を2ちゃんねるに投稿していました。もちろん本名を掲載していないので特定はできないものの、明らかに1人の従業員がパワハラ上司に対する不満を赤裸々に描きまくっていました。

 

むしろこういったときこそ、働きやすい職場環境が重要なテーマではないでしょうか?チーム力を高めていくことが望まれます。仕事を事前計画に落とし込み、チームメンバーの士気を高めると同時に、OJTなどを通してチーム全体のレベルも高めることで、お互いにチーム間で共有できるような仕事が大事なのではないしょうか?

 

そのためにはいかに優秀な人を採用すること、そして優秀な人に育てていくこと、さらにチーム内で共有化できる体制をとっておくことによって、少ない人数でもスピード感をもって仕事をこなすことができるようになるのではないかと思います。重要なのは、相手を信頼したうえで教育し続けることが、残業の根本的な解決につながるのではないかと思っております。

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