従業員のモチベーションを上げるための研修の在り方とは?
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あなたのお店の『バリア解消』請負人 白倉栄一です。
社内全体のモチベーションをあげるために、
OFF-JTの一環として集合教育などを
実施することがあるでしょう。
主催者側にとっては、
研修を実施したことで受講者の顔色が変わり、
心のバリアが取り除かれて、
従業員のモチベーションが上がり、
すごく効果があったと
喜びに浸ることでしょう。
でもそこでやめちゃっていませんか?
セミナーはやったものの、
そこで終わってしまうと
せっかくのセミナーが問題解決のための
実践につながらないことがあります。
それはいったいどういうことなのか
ご説明します。
人の感動も時間とともに薄れていく
よくあるケースをご紹介します。
私が10年位前に自店の研修をする前に、
他店の研修を参考にしてくれと
上司に言われて、参加したことがあります。
そこではかなり大掛かりな研修を
行っていました。
従業員は研修を受けたことに
活き活きしていて、
「これから自分の店を
よくするために頑張ろう!」
とものすごく張り切っていました。
まさに研修が成功した瞬間でもあります。
でもここまでだったんです。
その後は1ヶ月・3ヶ月が過ぎても、
何かのアクションを
起こすわけではないんです。
もちろん研修した意味は
あったと思いますが、
お店をよくしていきたいと思って
実施した研修であるならば、
その後どのように実践していくかが
大事なポイントになるわけです。
でもそれがないのであれば、
研修費用だけが
ムダになってしまうんです。
なぜなら問題解決がされていないんです。
誰もが「それが研修でしょ?」
と思うかもしれません。
でも何かを改善したいための
研修であるならば、
改善するまで実施する必要があります。
どうやったら改善できるかを
きちんと計画しなければならないでしょう。
そこで私がいた職場では、
研修後にプログラムを作りました。
毎月必ず業務改善の発表会を実施して、
各チームが1ヶ月ごとに
挑戦した改善を発表する機会を作ったんです。
はじめのうちは、
改善することに慣れていないので、
改善内容も乏しいものでしたが、
徐々に改善風土が根付くことによって、
発表内容がしっかりしたものへと
変わっていったのを覚えています。
考えているだけでは何もアクションしないと一緒
以前、改善のスペシャリストの方から
次のような話を聞いたことがあります。
改善したいと思っているけれど、
何もアクションを起こさない人は
改善どころか何もできない。
まずは身近な小さな改善でもいいから
トライしてみること。
その経験が自分自身を
成長させることにつながっていき、
いずれ大きい改善であっても
いとも簡単にできるようになると
教えていただきました。
だからこそまずは失敗してもいいから
挑戦してみることだと思います。
考えているだけというのであれば、
いつまで経っても何もできない状態です。
これは改善活動に限らず、
どのようなテーマにおいても
同じことのように思います。
話を元に戻しますが、
もちろん全体の研修を実施して、
何もアクションをしていないように見えても、
部署によっては
何かアクションを起こしている
かもしれません。
でもそれはモチベーションが高い
リーダーがいるような部署です。
大事なことは、
スタート時点はトップダウンであっても
徐々にチームの力でいろいろなことに
チャレンジしていく
ボトムアップの体制を作っていくことです。
だからこそ問題解決のために
何かを企画して継続していくことが
必要になります。
例えば毎月改善発表会を
実施するようなことです。
始めのうちは、
たいした改善に至らなくても、
頑張っている姿を褒めてあげることで、
人のやる気に火をつけて
改善できる風土が自然に
身についていったりします。
そういった活動こそが、
従業員のモチベーションを上げていき、
従業員の働きやすい環境に
つながることでしょう。
私はバリアフリーの活動をしていますが、
まずは従業員の働きやすい環境を
作っていくことが
バリアフリーにおける第一歩になると
思っています。
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