店舗として知っておきたい都内の身障者用駐車スペース事情

2018.03.30 (金)

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バリアフリースタイル代表の白倉です。都内の店舗に行っても、身障者用駐車スペースの有無がとても気になります。目的地が大型商業施設などであれば、身障者用駐車スペースがあるものだと想定できますが、そうでなければ不安な状況に陥ります。その際、もし車椅子利用者からの問い合わせに対して、「お宅の近くに身障者用駐車スペースはありますか?」と聞かれたらどうでしょうか?すぐに即答することはできますか?

 

今後は超高齢化社会に伴い、車椅子利用者の本人・もしくはご家族、友人などが問い合わせてくることがあるでしょう。なぜならば、高齢者は約3500万人いて、今後は増加傾向にあるからです。「車椅子を利用される人なんて来るはずがない」と思っていたら、知らない間に時代から取り残されている可能性も否めません。今回は都内の平面駐車場事情について取り上げます。

身障者用駐車スペースはまだまだ多いとは言えないが・・・

都内の平面駐車場に身障者用駐車スペースを設置しているところは、実に少ないものです。でも身障者用駐車スペースがなくても、ゲート式の駐車場であれば、車から車椅子の乗り降りできるスペースがあれば利用することができます。残念ながら駐車場は無人化しているので、予約ができないのが厳しいところですが、情報を知っているのと知らないのでは全く違います。利用できるところはどこなのかを車椅子利用者は、必死に調べています。

 

最近では駐車場アプリなどがあるので、ある程度は事前に調べることが可能ですが、アプリに出てこない駐車場などもよくあります。またよく活用するのが「Google Earth」です。衛星からの画像をもとに、目的地周辺の様子を写真を見て判断したりもします。でもこの画像は、直近の情報でない可能性も高いです。実際に現地へ行ったら、全く違った景色になっていることもあるくらいです。

 

そこで地元で店舗を経営している強みとして、目で確認した情報をもとに「ここには身障者用駐車スペースはあります」と答えることができれば、車椅子利用者にとって安心できる情報になるでしょう。但し、都内の駐車場には次のような落とし穴があるので、定期的な確認が必要になります。

超高齢化社会において情報を知っていることはサービスにつながる

都内の平面駐車場の改廃は、目まぐるしいほどの速さで変化しております。以前利用した五反田の平面駐車場(コインパーキング)ですが、たまたま身障者用駐車スペースがあって喜んでいたら、その2週間後には駐車場そのものが取り壊されておりました。身障者用駐車スペースを見つけるのが容易でない中で、ようやく見つけた駐車場がなくなってしまいあたふたしましたことを覚えております。

 

そういったことが都内では当たり前のように発生しております。以前は身障者用駐車スペースがあった駐車場ですが、マンションが建設されることになり駐車場だけでなく警察署までがなくなってしまいました。ちなみに警察署は移転になりましたが、都内のコインパーキングは一時利用として設置されているケースがあります。先ほどの五反田の平面駐車場も、その後ビルの建設を行っていました。

 

現時点では車椅子利用者からの問い合わせはなくても、今後においては十分想定できます。またホームページなどでバリアフリー化を掲載すれば問い合わせなども来る可能性があります。まだまだ世の中ではインフラだけが整って、店舗などにおいてはバリアフリー化は進んでいるとは思えません。だからこそ、増大する車椅子利用者関連のお客さまにお越しいただく環境にしておくことで、他店にはサービスで差別化が図れるでしょう。

 

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