自分用・貸し出し用車椅子のメンテナンスは万全ですか?
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車椅子ライフデザイナーのまおうです。私は21年間、手動式車椅子を利用してきましたが、メンテナンスを怠るといざという場面で思わぬアクシデントに見舞われることがあります。まさに毎日利用する大事なものだからこそメンテナンスが必要です。自分が利用する車椅子、施設などで利用されている車椅子など状態は万全でしょうか?
見落とすと思わぬアクシデントになるケースも多い
車であれば半年点検・1年点検・2年に一度の車検など点検をするものです。またちょっと気になったらガソリンスタンドなどでエンジンオイルやタイヤの空気状態などチェックすることもよくありますが、車椅子は購入してもそのままということはありませんか?
私は1週間に1度くらいは全体を見たりしていますが、結構見落としがあって先日も大事なボルトが外れていました。その数日前から折り畳んだ時に若干の違和感を感じていましたが、どこがおかしかったのか気づくことはできませんでした。そうしていたら、いきなり折り畳んだ時にねじなどが突然外れました。
自宅に戻ってきてチェックしたところ、ボルト1本がなくなっていました。たまたま家のDIYの工具が残っていたので対応することができましたが、恐ろしいことです。もしこれが旅行先だったりしたら大変なことになるでしょう。しかもフレームが折れたことが過去2回もありました。
あと気になるのは、前輪キャスターに着けているタイヤのゴムです。これも使用頻度により切れてくることがあります。また日頃からの清掃なども必要です。前輪キャスターなどには糸くずなどが溜まりやすいこともあり、溜まりすぎると動きが鈍くなります。そういった点も注意したいところです。
貸し出し用の車椅子のメンテは誰がいつやるのかを決める必要がある
自分の車椅子であれば、日頃からメンテナンスが可能ですが、ショッピングモールや病院などの車椅子はいかがでしょうか?私は総合スーパーで管理職をしていましたが、担当者を決めないと車椅子の清掃・メンテナンスは誰もやらないことになってしまいがちです。
車椅子というのは意外といろいろな人が利用します。自店ではカート回収の担当者の業務の中に車椅子やショッピングカートのメンテナンスを入れていましたが、意外と汚いとか乗り心地が悪いなどのクレームをいただいたことがあります。状況によっては空気が万全に入っていない、ほこりがついている、油を差していないので動きが悪いなどはよくあることかもしれません。
万全でないことで乗りにくいことがあるのが車椅子です。空気をパンパンにいれたタイヤで乗るのとそうでないタイヤで乗るのは、走行にも大きな違いが出ます。自転車に乗るような感覚だと思っていただけると、メンテナンスの重要性が分かると思います。ぜひとも日頃のメンテナンスを欠かさないことをおすすめします。
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