事務所において車椅子で通れるスペースを確保するには?
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あなたのお店の『バリア解消』請負人
バリアフリースタイル代表の白倉栄一です。
車椅子利用者が働いている事業所において、
事務所内のレイアウトは
どのようになっていますか?
特に車椅子が通るスペースを
考えていない職場設計ではありませんか?
もしそうだとしたら、
車椅子利用者からは働きにくい職場に
なっていると思われているかもしれません。
ではどのようなことを考えて、
職場設計をしなければならないのか
考えてみたいと思います。
毎回お願いしなければならない職場はNG
基本的に職場というのは、
大多数で働く方々を中心に設計されているので
意外と車椅子利用者にとっては、
バリアになっていることが多いものです。
よくあるのが、車椅子利用者が通るたびに、
「すみません、後ろを通らせて
いただいていいですか?」
と声をかけなければならないようなことです。
でもこれはものすごいムダなことです。
なぜならはじめから車椅子利用者がいる前提で
レイアウトを作っていないために、
生じてしまうバリアでもあるのです。
そこで起きてしまうムダは、次の通りです。
①通るたびに声をかけなければならない
②声をかけられた人は席を前にしたり、
席から立ちあがり通路を空けなければならない
③声をかけられた人の仕事が中断する
などが発生します。
声をかけられた人が忙しく
仕事をしていたらどうでしょう。
声をかける側もかけられる側も
嫌な思いをするはずです。
たまにお願いする程度であれば
お互い様であっても、
毎回となれば
トラブルが生じてくるものです。
「あいつうるせえな~」
「面倒臭いんだよ」
と言った声が出たら最悪です。
しかも仕事の中断や声をかけて
うごいてもらう時間は、
ハッキリ言ってムダの温床なんです。
事務所のレイアウトは車椅子でも通れるようにする
そうならないようにするためにも、
事務所のレイアウトを変更することです。
ちなみに私がいた職場は、
何度もいろいろと変更しながら
車椅子で通れるスペースを確保していました。
実際に机自体を廃棄したこともあります。
普段から利用度が少ない机であれば、
事務所内に置いておくこと自体、
邪魔になります。
実際には、このような狭いレイアウトは、
車椅子利用者が感じることでもありますが、
実際には一般の従業員にとっても
効率が悪くなる傾向があります。
居心地が悪いような職場で
仕事をすることに問題がありますが、
どうしても放置したままという
ケースが多く見られます。
そのため必ずしも車椅子利用者だけの
バリアではないことが分かるでしょう。
リーダーとしては、
誰もが働きやすい職場づくりを
しなければなりません。
いかに効率化を上げて働けるようになるか
検討しなければならないテーマでもあります。
まずは現時点での職場の設備に不満がないか
ヒアリングをしてみてはいかがでしょうか?
そこからいろいろと必要なもの、
不要なものなどを抽出していき、
誰もが働きやすい職場のレイアウトを
作っていくことをおすすめします。
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