店舗運営にはおさえておきたいバリアフリー【駐車場編⓷】
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あなたのお店の『バリア解消』請負人 白倉栄一です。
お店を経営している方々が
バリアフリーの知識をあまり知らなくても
「これだけは知っておいたほうがいいこと」
が実はあるんです。
そういったものはいくつかあるのですが、
その1つが「身障者用駐車スペース」です。
そのトラブルとなるのが、
駐車スペースを管理している方の対応です。
きちんと対応されている方も多いですが、
私自身がいろいろな商業施設を利用して
分からないから質問をしたところで、
「通じない」
「却下されてしまう」
「不愛想」
といったことがよく見かけます。
そこで私自身が利用者の立場として、
商業施設の人事総務課長を経験していた
立場の両方向から考えて
お伝えしたほうがいいポイントをご紹介します。
自分たちの都合だけで物事を考えてしまうのはマイナス
先日は、都内のある大型ショッピングモールの
駐車場を利用しました。
そこは24時間営業になっておりますが、
車椅子利用者にとっては、物理的に
24時間利用することができませんでした。
夜の段階でエレベーターが
停止になってしまうこともあって、
地下にある駐車場へ行く手段がなくなります。
理由は定かではありませんが、
施設を管理していた経験からすると
警備員の確保であったり、
電気代の削減であったり、
その施設における課題があると思います。
本来では
誰もに対しても平等に対応したいところですが
企業におけるコスト問題もあるので
難しいのかもしれません。
実際に今回のように本来の利用時間と
乖離のあるケースは
過去にも何度も経験したことがあります。
ここで問題となるのは、その利用時間帯について
情報発信を全く行っていない点です。
だから利用者にとっては全く分からないんです。
言い方を変えれば、
施設管理側の都合だけで運用してしまう点です。
そのため利用者にとっては、
駐車場に戻ってきたら
エレベーターが知らないうちに停止していて
困ってしまうトラブルに遭ってしまいます。
今回のケースは、
22時45分に警備員の暗黙の了解による運用でした。
もちろんどこを探しても、
22時45分で車椅子利用者が
使えなくなるような旨は掲示されていません。
帰れなくなるので無理を言って
警備員に対応してもらいましたが、
「22時45分になっているから
そのルールを守ってもらわない
といけないんです」と
さもさもあなたが悪いんですという
口調で注意を受けました。
ちなみにこの駐車場は、
身体障害者でも使いやすいように
専用パンフレットなどを作ったりしていて、
とても良心的なことが書かれていました。
にもかかわらず、
警備員の対応によって
残念なケースになってしまうんです。
態度の悪い駐車場は二度と行きたくないと思わせる
このように警備員や駐車場管理の対応による
影響がものすごく大きい点です。
他の施設においても
「車椅子で利用できるスペースはありませんか?」
と質問しても、
「ないよ!」とか「じゃまだから早く進んでくれ」
といった失礼な対応はよく見かけます。
これは私だけでなく
車椅子利用者で運転している人は
よく感じることだと思います。
いくら管理している立場だとは言え、
上から目線で聞く耳をもたない対応は
お客さまに対する印象を悪くしてしまいます。
接客・応対の訓練が足りない、
もしくは実施していないせいか分かりませんが、
管理する側の立場だけで
物事を話してしまうクセがあります。
せっかくお越しいただいた
お客さまに喜んでいただけるためにも、
ぜひ教育などの場が必要になるでしょう。
そして施設を管理している人すべてが
一枚岩になってお客さま目線で
対応できるようになりたいものです。
こういったケースを
随時ご紹介していくことで
少しでも皆さまの関心に
つながれば幸いです。
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