“バリアフリー対応のお店が選ばれる”時代へ|今こそ知っておきたい集客のチャンス
バリアフリー対応はもう「一部の人のため」だけではありません。
超高齢化社会のいま、誰にとっても快適なお店づくりが求められています。
このシリーズでは、企業経営者の皆さまに向けて、バリアフリー導入のヒントや事例を、わかりやすくお伝えしています。
バリアフリーは、選ばれる理由になる時代。
ぜひ貴社の経営にお役立てください。
バリアフリー対応が“選ばれるお店”の条件になる
車椅子利用者は、ショッピングモールなど確実にバリアフリーが整っているスポットを選ぶ傾向があります。
逆に、バリアフリーかどうかわからないお店は最初から選択肢に入らないのです。
なぜなら、路面店の多くは車椅子利用者にとって利用が難しいことを、彼らはよく知っているからです。
そこで、「このお店は確実にバリアフリーだ」と思ってもらえることが集客につながる大きなポイントになります。
選択肢が少ないから“行けるお店”を探している
私自身も、24歳で車椅子生活になってから選択肢を探し続ける生活をしています。
健常者のころに比べて、行ける場所は確実に減りました。
しかし選択肢はゼロではありません。
だからこそ、車椅子利用者は行ける場所の情報を日々探しています。
公共交通機関やショッピングモールなどは対応が進んでいますが、路面店・飲食店・小規模店舗はまだまだ整備が進んでいません。
私自身、12年以上バリアフリー調査を行ってきましたが、探してもなかなか行ける場所が見つからないのが現状です。
EXAMPLE|“希少価値”がビジネスチャンスになる
たとえば、路面店の飲食店で多目的トイレを設置しているところは、都内でも100軒探して1軒見つかるかどうか、というレベルです。
だからこそ、そうした設備を整えているお店は希少価値が生まれます。
「希少価値=対象人数が少ない」と思いがちですが、実際は「求めている人は多いが、受け入れ先が少ない」状態なのです。
さらに、車椅子利用者は1人で行動することは少なく、家族や友人、同僚と同行するケースが多いです。
1人の車椅子利用者が来店することで3〜4名のグループ利用につながり、忘年会や会社の食事会では10名、30名規模の集客につながることも珍しくありません。
断固としてバリアフリーを敬遠するのか、時代の流れに合わせて新しい顧客を取り込むのか。
その選択は、経営者の皆さま次第です。
もし後者の方向で検討される際は、ぜひお気軽にご相談ください。
バリアフリー対応は「お金がかかる」から「お客さまに選ばれる理由」に変わる時代です。
まずはできるところから、一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。
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