車椅子で行く初めての沖縄旅行を計画する
(旧ブログ 2014.7月投稿内容)
7月の長期休暇に沖縄旅行を行く予定で考えていました。
沖縄の梅雨は本州より早いので5月下旬~6月下旬。
梅雨明けはものすごく天気がいいという情報を得て、7月に旅行を入れたんです。
ところが、最悪なことが起きました・・・
猛烈な台風
台風はさすがに予測できなかった・・・
飛行機・ホテルなどすべてキャンセル。
キャンセル料がかからなかったのが唯一の救いだったんです。
ただ1つだけはお金がパーになってしまいました。
7月に巨人戦が沖縄で行われるということで巨人戦のチケットを購入したんですよ。
もちろん、台風が近づいてきたので、
さすがに巨人の選手は沖縄には行かないな・・・
と思っていたら、台風に向かって巨人の選手は沖縄に行ったんですよ。
こうなったら中止になれ!と祈りました。
でも巨人対横浜戦は予定通りやったんですよね。
このチケット代だけパーになってしまいました。
そんなことがあった7月でしたが、絶対にリベンジしたい!と思ったんです。
そして今回10月下旬に沖縄へ行く予定を立てました。
7月に沖縄旅行を行く計画を立てていたのは3泊4日。
ただ今回はどうしても2泊3日でしか計画が立てられなかったんです。
沖縄は2泊3日で楽しむことができるのか?
これが心配の種だったんです。
ただ沖縄は北海道のような広大な土地ではないので、目的地に行くのにはさほど時間はかからないと見ていました。
北海道では次の目的地に行くのに3時間かかったりしていましたからね。
例えば、帯広~襟裳岬に行くときは地図では近そうに見えてもなかなか着かなかったですから・・・
逆に神戸・大阪旅行については、3泊4日にしたんですが、2泊3日でも良かったようにも思えました。移動距離が思った以上になかったんです。
もちろん、目的によっては3泊4日でも足りない場合もあると思いますが、私は今回海水浴やホテルでのんびりするといったリラックス旅行ではなかったので、2泊3日でもちょうど良かったですね。
1日目 自宅(茨城)~羽田空港~那覇空港~首里城~イオンでお土産購入~ホテル(美ら海水族館近く)
2日目 ホテル~美ら海水族館~高宇利島巡り~琉球村~ホテル(沖縄中部)
3日目 ホテル~北谷・アメリカンビレッジ~おきなわワールド~沖縄アウトレットモールあしびなー~瀬長島~那覇空港~羽田空港~自宅(茨城)
という流れで旅行にいくことができました。(若干当初の計画とは違ったところもありますが・・・)
ポイントは、初日は午前中に出発しても沖縄への到着は午後になるだろうから、初日にのんびり観光するのはできないだろうと思っていました。
それなら初日に沖縄の美ら海水族館近くに泊まって、2日・3日と那覇空港へ南下しようと考えておりました。
それではいざ沖縄へ・・・
それでは日程をどうするか?
10月下旬に長期休暇を取得できる予定でしたが、さすがに土日を休日にすることが難しかったので、10月27日(月)~29日(水)と決定しました。
決定したのがちょうど10日前・・・
大きな問題は3点。
①手動装置のレンタカーを借りることができるのか? →これがないと移動できない・・・
②沖縄行きの飛行機のチケットがとれるのか? →沖縄行きは満席が多かったのでちょっと不安・・・
③バリアフリールームを予約することができるのか? →ここが結構大変でした・・・
まずは①のレンタカー問題。
沖縄は本州と違って鉄道網があるわけではありません。
唯一あるのは「ゆいレール」のみ。
このゆいレールでは首里城や国際通りには行けますが、那覇の中心部しか移動することができません。
さすがに沖縄旅行には「レンタカー」がつきものです。
実際に沖縄に行くとレンタカーのナンバープレートに「わ」があちらこちらで見ましたよ。古宇利島付近は行き交う車のうち9割以上が「わ」のナンバーでした。
今回、私のような車椅子利用者が運転する手動装置付レンタカーを貸してくれる業者は私が調べた限り2社。
ちょうど7月に旅行を計画した時にニッシン自動車工業沖縄さんへお願いしていましたが、台風でダメになってしまったこともあり、今回も御社へお願いすることにしました。
というのも自分が使用している車の手動装置はニッシン自動車工業製のものであることと熊本や北海道に行った際もニッシン自動車工業の各支店にレンタカーをお願いした経緯もあったからです。
ニッシン自動車工業沖縄へお願いしたら、快くOKが出ましたので良かったです。
今回、借りる車は「トヨタ ラクティス」にしました。
乗り移りが苦手だということを伝えるとサイドサポートもつけてくださるとの返事もいただきました。
そして那覇空港まで持ってきてくださるとの事でした。(回送料金は有料です)
これでレンタカー問題はクリアしました。
次は②飛行機の手配問題。
今回はANAを利用することにしました。
ゴールデンウィーク・夏のお盆・年末年始についてはかなり厳しいとわかっていましたが、平日なら大丈夫だろう・・・と思っていましたらそうでもないんです。
えっ・・・!
さすがに10月は気候も海水浴日和でなくなることもあり、沖縄旅行者は少なくなると思っていました。
確かにそうなんですが、学生の修学旅行が多いことがわかりました。
そのためエコノミークラスが満席でしたので、プレミアムクラスを予約しました。
ちょっとリッチじゃない?
と言われそうですが、身障者手帳を利用するとプレミアムクラスでも一般のエコノミークラスより安いんです。
しかも食事もついてきます。
リラックスして乗るならおすすめです。
さすがに太っている私にとっては、昨年利用した茨城~神戸便(スカイマーク)でエコノミークラス(エコノミーしかない)の窓側に乗ったときはかなり狭かったんです。
スカイマークは私のような車椅子利用者の席は、窓側になるらしいです。(これは他社のように選ぶことができませんでした)
神戸までなら1時間半程度なので我慢できますが、さすがに沖縄は約3時間かかるので苦しいですね。
そのため、今回はプレミアムクラスで本当に良かったです。
ちなみにANAでは、エコノミークラスとプレミアムクラスの差は6000円です。
JALでは確か9000円差:エコノミークラスとファーストクラス(ちょっとリッチな席)
なんとかこれで飛行機のチケットもOK。
最後は③ホテル(バリアフリールーム)の問題。
毎回旅行で大変なのがバリアフリールームの有無やバリアフリールームがどのような形なのか?を調べることです。
10数年前にとある有名ホテルチェーンのバリアフリールームに泊まったら、部屋が広いだけでした。
トイレに入る幅も狭く、段差もある状態だったんです。
もちろん、車椅子では利用できないんです。
ホテルのフロントに電話したら「我慢してください」の一言でした。
このことがあって以来、バリアフリールームの画像をホームページで掲載しているホテル・旅館を探すことにしたんです。
ただ残念なのは、ホームページで紹介しているホテルが少ないんです。紹介していても風呂やトイレを掲載しているところはもっと少ないんです。
それでもいざ旅行でホテル・旅館へ行くと、車椅子で部屋を移動しにくい狭さのところやトイレ・風呂が一般の部屋と同じような形式になっていたところも数々ありました。
身体障害者といえど脊髄損傷でも頸椎・胸椎・腰椎などの損傷によって生活する上でかなり変わってきます。
もちろん、立位ができる人とできない人でも大きな差があるでしょう。
でも一般的にバリアフリールームの湯船は。ほとんど立位ができない人用には作られていないのが実態です。
トランスファー(車椅子からの乗り移り)の時にお尻を置く場所はないんです。
それでもシャワーチェアーなどがあればまだいいんですが、これもない場合がよくありますね。
そのため、ホームページで確認したいんです。
ホテルに電話するというのもありますが、意外とバリアフリールームについて説明できる人はほとんどおらず、「大丈夫ですよ」の一言が返ってきて、いざ行ってみると全然大丈夫じゃない・・・ってことがよくあるんです。
①レンタカー手配 ②飛行機手配 ③ホテル予約
①~③の確保ができたのでとりあえず沖縄に行く準備体制ができました。
あとは天候次第・・・
4か月前も直前まで天気でよかった・・・っとホッとしていたら、台風発生となってしまいました。
実際には私が行った前後にも台風が発生しましたので、6月~10月頃までは気が抜けないですね。
もし台風発生が分かったらどうするか?
これが一番の悩むところ・・・
進路が決まらないので沖縄を直撃するのか?逸れるのか?
ただホテル・レンタカー・飛行機などキャンセル料がかかるものについては注意しなければなりません。
判断が遅ければお金がかかるケースがあります。
また現地に行ったものの台風直撃で飛行機が飛ばず3日位沖縄に立ち往生になった人も知っています。
その際は、別途料金がかかりますよね。
そのためには、「決断」が大事ですね。
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