リハビリ生活の中での仕事復帰のイメージ作りとは?
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車椅子ライフデザイナーのまおうです。交通事故に遭い、1年間の病院での治療やリハビリ生活を機に仕事へ復帰しましたが、病院に入院しているときから仕事復帰へのイメージを作っていました。今後復帰を考えている人がやっておいた方がいいことをお伝えします。
リハビリ生活の中でも時間をムダにしないためのポイント
1996年9月1日に交通事故に遭い、脊髄損傷(胸椎5番)になり車椅子生活になりました。その後、社会復帰をするためにリハビリをしていくことになりましたが、今後は以前の仕事である総合スーパーの農産売場には戻れないだろうと悟っていました。
そのため雇用が続けば事務的な仕事での復帰になるに違いないと思っていました。そこでリハビリセンターの病院の作業療法士に、作業療法室に置いてあった誰も使っていない古いワープロ機(当時は東芝ルポ)を貸してほしいとお願いしました。
本来であれば、脊髄損傷なので作業療法とは全く関係がないのですが、仕事に復帰したときにすぐに即戦力になりたいと思っていたので、無理を承知で頼み込みました。はじめは断られましたが、誰も使っていないのならばということでOKが出ました。
しかし、体育の先生から指摘を受けました。「あなたは身体のリハビリするために来ているのに作業療法室でのキーボード入力は必要ない!」との事。でも体育の時間は絶対に参加するので、仕事に復帰するために了承してほしいと頼みこみこちらもOKが出ました。
空いている時間を使うことで仕事復帰の準備ができる
長々とした話になってしまいましたが、ここで言いたいことは、1日中リハビリをしているわけではないので、空いている時間を使って、仕事を復帰するための準備はコツコツと行っていくのがおすすめです。
もちろん焦る必要はありません。また治療に影響するようなことは逆効果です。あくまでも時間の有効活用程度だと思ってください。暇だけど仕方がないからテレビを見ているのであれば、その時間をうまく使ってみませんかというレベルです。
当時はワープロ機でも簡単には買えるレベルではありませんでしたが、今ではノートパソコンでも気軽に買えるレベルにあります。しかもモバイルPCなどであれば入院先でも場所をとりませんので、自分を鍛えるのにはちょうどいいかと思います。
まずは自分が仕事に復帰したときのイメージ作りから
まずは自分が仕事に復帰したときのイメージをしてみるといかがでしょうか?私は事務職になるはずだとイメージしていたので、従来の仕事であった野菜の目利きなどは全く役に立たないと思っていました。
そうなると「事務職=パソコン」だと思いつきました。もちろん異動先も決まっていない状況の時期でしたが、多分パソコンを入力をするはずだと勝手に想像していました。
復帰した際に、「パソコンを入力してください」と言われた場合をイメージしました。もともとパソコン入力の経験はありましたが、得意なレベルではありませんでした。でもこの際、入力スピードだけでも人一倍速くなる必要があると考えました。
仕事復帰したときに活躍できる人材になりたい
目標は10分間で500字を入力できるレベルでした。おかげさまで会社に復帰した時には、10分間で700字を入力できるまでになりました。そしていざ仕事復帰したときに役に立てる実感が湧きました。おすすめでは、Excel‣Word・Powerpointなどを事前に使いこなせるとより都合がいいはずです。
どうしても車椅子ユーザーとして社会復帰したときには活躍できる人材になれるのか不安が募ります。自分でもできるという実感は、今後の仕事に影響すると思います。そして人は褒められれば育つものです。褒められるような仕事をするために、仕事復帰の前の時間も有効活用しておくといいですね。
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