車椅子のバリアフリー情報はトラブルを想定した複数の選択肢が必要

2017.05.27 (土)

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。最近は都内に行くことがとても多いですが、駐車場・トイレなどでは意外とトラブルが多く感じます。そのためにはいくつも選択肢を用意しておくことが必要だと痛感しております。

選択肢がないと現地でダメならものすごく戸惑うことに

なぜ選択肢が必要なのでしょうか?意外にもあらゆるスポットで、故障が多発しております。トイレの故障・昇降機の故障など・・・。利用できる時間帯が一般の健常者と違っているケースなど・・・。

具体的に説明しますと、ショッピングモールや多層階のビルにおいては、多目的トイレが1か所ということではないので安心です。しかし、駐車場に設置されている多目的トイレは、1物件につき1か所しかないケースがほとんどです。

最近利用した都内の駐車場において、多目的トイレのドアに「故障中」という張り紙がありました。コンビニに設置してある多目的トイレのドアにも「故障中」と書かれていました。

今日はこのトイレを使おうと思って外出していたのに、使えないことが分かると「どうしたらいい?」と不安になります。別のトイレを探すにしてもすぐには情報が分からない・・・。そうなることも想定して、近隣のどこに多目的トイレがあるのか事前情報を察知しておいた方がいいと思います。

故障していて使えないケースもよくあるので注意

次に都内では地下駐車場が多い中で、地下から地上に上がるためにエレベーターではなく昇降機で上がるケースが多くなっています。駐車場が先に造られているため、後から改装でエレベーターを取り付けるのは難しいことが理由だと思います。

そのため階段に昇降機を取り付けることで、バリアフリー化をされている取り組みです。但し、この昇降機があちこちで故障しまくっているんです。なぜなのかが分からないのですが、最近新しく取り付けましたと言っていて、2.3か月後に故障するスポットを多く見ました。耐久性が弱いのか?誰かがいたずらするのか?

その場合は地下駐車場に止めても、車椅子利用者は地上に行くことはできません。さすがに別の駐車場を探さなければなりません。そこで慌てることはまちがいありません。そのためにはトイレ同様に、事前情報を察知しておいた方がいいと思います。

営業時間と異なる場合もあるので注意が必要

あとはエレベーターの稼働時間帯や多目的トイレの使用できる時間帯が、営業時間と異なる場合です。例えば「24時間営業しています」と掲載していても、エレベーター・トイレの時間帯は制限されていることがよく見かけます。

理由としては「防犯上のため」と記載されており、なぜ防犯上?と思ってしまいます。多分、警備員さんの人員が不足している時間帯なのかもしれません。だから防犯上でカギをかけてしまうような措置をしているのでしょう。

注意点は、情報を確認するときには「車椅子利用者が使う場合には」ときちんと伝えることです。そうでないと一般の健常者を想定して「24時間使えますよ」と言われてしまうことがよくあります。現地に行ってからトラブルに遭わないためにもチェックしておいた方がいいと思います。

一般の健常者にとっては、何気ないポイントも車椅子利用者が外出する場合には、制限されてしまうことがよくあります。安全・安心な外出をするためにも確実な情報を掴んでおくといいでしょう。石橋を叩いて渡るくらいがちょうどいいと思います。

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