車椅子ユーザーの乙武さんでも車を運転できるんです!
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車椅子ライフデザイナーのまおうです。車椅子ユーザーが、日常生活をする上で必要としているのは車の運転です。人によっては公共交通機関でしか移動しない人もいますが、利便性を考えると、車を所有している人が多いと思います。あの「五体不満足」の著者、乙武洋匡さんが運転をしている映像を観たことがあります。
乙武洋匡さんが東京~仙台間の運転を実現させた
「乙武さんってなぜ運転ができるの?」と思ってしまいますが、世界の技術はそれを可能にするのです。しかももう15年以上の出来事です。乙武さんはTBSの番組で東京から仙台までの330キロを運転した映像を観たのを鮮明に覚えています。あの映像を観たときは、車椅子ユーザーの私でも驚きました。
2002年の道路交通法改正によって、重度障害者でも免許が取得できるようになりました。それでも車の改造には、多額の費用がかかっていました。既存のワンボックスカーを改造する形で行いましたが、改造費用込みで1000万円近くになっていたと思います。莫大な費用ですが、車を運転したいと思う乙武さんにとっては費用よりも想いの方が上だったのでしょう。
もちろん日本では改造することができず、アメリカで改造を行い、日本の車検を通らせて誕生した車でした。さらに乙武さん自身が日本にて運転能力テストを受験し、その後は自動車学校にて運転免許を取得されました。
ワンボックスカーの後ろから車に入り、電動車椅子に乗ったまま運転席の位置にロックをして、乙武さんに合わせたジョイスティックによって運転しておりました。ここはあまり詳しく覚えておりませんが、そのような感じだったお思います。
「できない」と思っていたことが「できる」を証明
残念ながらその時の映像を観ることができなくなっておりますが、障害者でも運転ができる姿を映し出した素晴らしい映像だったと思っております。まさに「できない」と思っていたことが「できる」ようになることを証明してくれたものでした。
普通の考えでは、乙武さんが運転するのって無理でしょう?って思うことがほとんどだと思います。でもそれはあくまでも固定概念です。そういった固定概念を変えていくことが、車椅子ユーザーにとって活躍できるステージができると思っております。
「障害者だから○○」「車椅子だから〇〇」の考えは古い
もちろん企業においても、偏った固定概念を打ち破ってこそ、ビジネスの在り方が大きく変わってくると思います。まさに「障害者だから○○」「車椅子だから○○」と思っているようでは、企業の発展はありえないでしょう。バイアス(偏り・偏見)を変えてこそ、社会の流れに適応できると思っております。
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