車椅子のユーザーでも手動運転装置があれば気軽な旅行ができる
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車椅子ライフデザイナーのまおうです。私が車椅子生活になった20年前には、すでに足を使わないで運転できる手動運転装置がありました。この手動運転装置がなかったら、公共交通機関やタクシーで移動するような生活になっていて、気軽におでかけすることが出来ない生活になっていたでしょう。
運転免許があっても手動運転装置の練習は必要
私が群馬の病院から東京の病院を経て、埼玉県の所沢市にある国立身体障害者リハビリセンター病院(通称:国リハ)に転院したときに憧れたのが、車の運転です。この国リハではすでに運転免許を取得している方であれば、手動運転のリハビリを実施します。
なぜなら一般の運転免許を持っていても、障害者になる前は足を使ってアクセルやブレーキを踏んでいましたが、障害者になった後は、足を使って運転することはできません。これからは、手を使ってアクセルやブレーキをコントロールしなければならないのです。
実際の使い方は、アクセルペダルとブレーキペダルを連動させて、1本のスティックとなります。スティックを押したらブレーキが作動し、引いたらアクセルが作動します。練習中は慣れないことからブレーキとアクセルを、ついつい頭で考えて、逆に操作してしまう方もいましたが、何度も練習を重ねていくと自然に身体が覚えていくので、間違えることはなくなります。
手動運転装置は固定式と持ち運び式がある
私はマイカーに固定式の手動運転装置を取り付けておりますが、最近では持ち運びができる取り外し可能な手動運転装置も所有しております。
持ち運び式は、マイカーで行くには距離が長すぎる場合に重宝します。日本1周を旅行した私なら、全国各地にもマイカーで行くんじゃない?って言われがちですが、さすがに茨城に住んでいる私はせいぜい北は仙台・南は名古屋くらいまでならマイカーで行きますが、京都・大阪となると体力面を考慮して新幹線や飛行機で行きたいものです。
現状を踏まえると、新幹線の駅や空港まではスムーズに行けますが、そこからの交通手段がなかなか難しいのが実情です。レンタカーを借りるにしても手動運転装置付のレンタカーは、ほとんど存在しないんです。一部の企業が所有しているくらいです。
以前は、手動運転装置付きのレンタカーを所有している企業にお願いして、空港や駅までレンタカーを持ってきていただいて旅行をしていました。でもそういったケースはほんの一部です。また台数も限られてしまいます。土日となったら、予約がとりにくくなるでしょう。そうなれば新幹線の駅・空港からは交通手段に悩むでしょう。
持ち運び式なら一般のレンタカーに取り付け可能
持ち運び可能な手動運転装置があれば、一般のレンタカーに取り付けるだけで済みます。行動範囲はおのずと広がるわけです。重量も約900グラムと持ち運べる重さです。固定式と持ち運び式を両方使い分けることで、行動範囲が広がるでしょう。車椅子生活になってもアイテムを使いこなせば、行動範囲は確保できるわけです。大事なのは、常にいろいろな情報を手に入れておくことなんです。
★固定式
ミクニライフ&オート →HP
フジオート →HP
★持ち運び式(固定式と同様の機能)
ニコ・ドライブ →HP
今野製作所 →HP
※ちなみに私は固定式はミクニ&ライフオート製・持ち運び式はニコ・ドライブ製(表紙画像)
※ニコ・ドライブ製の利用動画は→こちら
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