車椅子利用者にとってガソリンスタンドのバリアフリー
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車椅子ライフデザイナーのまおうです。普段はとてもお世話になっている近所のガソリンスタンドがあります。給油だけでなく、スタッドレスタイヤへの装着・洗車や車の相談などもお願いしている場所がありますので安心しております。でも外出していると気になる問題があります。
セルフSSが多くなると利用しにくい現実
それはセルフのガソリンスタンド問題です。昨年11月から1ヶ月間かけて日本1周をしました。その際においても、知らない地方でガソリンスタンドを見かけても「セルフ」だったから残念・・・ということがよくありました。
一般の健常者の方なら車から降りて給油するのも、さほど大変ではありませんが、車椅子利用者にとっては一度車椅子を車内から取り出して、車から車椅子に乗り移る手間がかかります。しかも車椅子に乗り降りするスペースの確保も必要です。
そうなると実際にセルフのガソリンスタンドを利用するのは難しくなります。有人のガソリンスタンドが減ってきている現在において、日本1周をした時も、次の目的地までガソリンが足りるのかどうかかなり焦った経験があります。
また空港からレンタカーを借りた場合も、最後に給油をしてお返しすることになりますが、意外と空港周辺にはセルフのガソリンスタンドしかない場合があります。
給油をして返すことがルールになっているので、結構困りますね。車を運転しながら「見つけた!よく見たらセルフだ」なんていう言葉を車の中で発しているものです。
出光のセルフSSではスタッフの給油サポートが受けられる
そんな風にして過ごしている中で、先日のユニバーサルコミュニケーションカンファレンス「TOKYO VOL.8 いつでも、どこへでも、移動ができる ユニバーサル社会とは? ~車いす利用者の生活から考える~」(主催:日本ケアフィット共育機構)の中で㈱ニコ・ドライブ 神村社長が教えてくれました。
出光興産㈱の取り組みによるものですが、「お身体の不自由なお客様へ スタッフが給油をサポートいたします」という取り組みです。障害者差別解消法(2016年4月施行)に基づいてスタートしたそうです。
障害のある人に対しての「合理的配慮の提供」によるもので、足の不自由な方への給油サポートや、筆談でコミュニケーションを取る、給油方法を分かりやすく説明するなどのサポートです。
出光興産のセルフSSではポスターを掲示しているようです。今度はぜひとも一度見てみようと思っております。これで地方に行っても少し安心できるようになりました。
意外に大事なのはどの業種においても「行きつけ」を作ることで安心
まだあまり知られていないのが現実のようですが、こういった情報がどんどん発信されていき、車椅子利用者の方々に届くことを願っています。また車椅子利用者側も新しい情報はないか調べていくことも重要なポイントだと思っております。
あとは私個人の意見ですが、好意にしてくれる行きつけのガソリンスタンドを持っておくと便利です。私は車の事なら全て現在行きつけのガソリンスタンドに相談します。普段から利用していることがポイントです。どの業種においても、「行きつけ」というのが意外と生活する際に安心できます。
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