車椅子利用者でも気軽に乗船できるバリアフリーのフェリーとは?
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車椅子ライフデザイナーのまおうです。昨年11月~12月までの1ヶ月間、日本1周を実施しましたが、その際に驚いた最新型フェリーがありましたのでご紹介します。
四国から九州へ渡るにはフェリーがおすすめ
四国(愛媛県八幡浜港)~九州(大分県別府港)や(大分県臼杵港)をつなぐ宇和島運輸フェリーです。私は四国を横断していて、その次に行くのが九州でした。四国から九州に行くルートはしまなみ海道(瀬戸内海の橋を渡る)もありますが、距離が長くなるため、フェリーを選択しました。
東京~徳島まで乗ったフェリーがかなりの揺れを経験したため、フェリーに対する怖さがありましたが、四国~九州は全くというほどの揺れがありませんでした。さすがに外海でないので、よっぽどの天候が悪化しない限り、大きな揺れがないのかもしれません。
「スロープウェイ」こそがバリアフリーを実現
本題に戻って今回乗船したフェリーは、「スロープウェイ」という便利な乗り方を導入しております。スロープウェイと言われても「えっ、それ何?」と思う方がほとんどだと思います。スロープウェイ=バリアフリーだとホームページに書かれていましたが、何のことやら分かりませんでした。
通常のフェリーは1階の車両甲板に車をとめて、エレベーターに乗って上の階の客室に向かいます。エレベーターが設置されているフェリーであれば便利なのですが、エレベーターがないフェリーはたくさんあります。
そうなると車椅子利用者の乗船が難しい場合があります。今回の旅の中で、私もあるフェリー会社からは、バリアフリーの客船ではないのでおすすめはしないと言われたこともありました。
それならば乗船時間はずっと車の中にいればいいのでは?と思いますが、現在の法律上において車両甲板にいることは、認められていません。ところがスロープウェイは1階の車両甲板から2階に通じる坂道があり、車のまま上っていくことが可能になっています。
リラックスしてフェリーの旅を満喫できる
2階の甲板にとめて、すぐ目の前の客室入口にそのまま入れます。そのため気軽にフェリーに乗ることが可能になります。ものすごく便利な方法です。しかもこの宇和島運輸フェリーの中はものすごくきれいなんです。Wi-Fiも使えますし、食事も販売しております。うどんのお店までありましたよ。
四国から九州までは約3時間ちょっと。船内では車椅子からソファーへ乗り移れるスペースもあり、リラックスしてフェリーの旅を満喫することが可能です。ぜひとも一度利用してみる価値があると思います。しかも大分の別府は、車椅子でも楽しめる地獄巡りなどもありますのでおすすめですよ。
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