車椅子に乗っている人って何が原因なの?①

2017.02.05 (日)

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。今回、取り上げたのは「車椅子に乗っている人って何が原因なの?」という原点をご紹介します。くれぐれも私は医師や理学療法士などではないので、詳しい説明はできません。あくまでも一概に誤解しやすい部分のみご説明します。

足が悪いから車椅子生活ではない誤解

私がよく言われるのが、「足が悪いんですか?」という質問です。「脊髄」などに障害が発生して麻痺が原因であるケースが多いです。※もちろん高齢の方をはじめとして脊髄の障害でないケースもあります。

 

●先天性

産まれた時点で「脊髄」などに障害が発生するケース(例 二分脊椎症など)

●後天性

生活している途中で「脊髄」などに障害が発生するケース(例 脊髄損傷・脊髄などの病気(脳・頸椎・胸椎・腰椎の病気・後遺症や脊髄腫瘍など)

ちなみに後天性とは、生まれた時は通常であったものの、生活を送っている途中に事故や病気などで障害者になってしまったケースです。逆は先天性です。私の親友は先天性の障害者なので、産まれた時から歩いたことがないので歩くことをイメージができないと言います。私は後天性の障害者です。

24歳の時、交通事故に遭い、脊髄損傷になりました。レントゲンで見ると背骨が折れているんです。そして背骨にある神経にダメージがあります。この脊髄にダメージが起こると、脳からの命令が届かなくて運動神経が失われて、感覚・知覚機能も失われて麻痺をしてしまうんです。

障害のレベルは様々でそれにより機能が変わってくる

私の場合は胸椎の5番が損傷しているために、その部分(ちょうど胸の心臓付近)から下は触っても全く分かりませんし、自力で動かすこともできません。人によっては脊髄の障害の度合いによって触って少しだけ分かる人とか自力で多少動かすことが出来る人もいます。

それでも健常者のような身体の状態ではないので車椅子の生活となります。脊髄を一度損傷したりすると修復・再生されることがないために、一生車椅子の生活になりますと医師に宣告されます。現代医学では決定的な治療法はありません。それでも全く希望が無くなったわけではありません。

現代医学では治らないものも今後は再生医学が期待できる

東京の木場にある脊髄損傷トレーニングジム(J-WORKOUT)では、専門のトレーナーによるトレーニングすることで残存している神経を通して、今まで歩くことが出来なかった人が歩くことができるケースも出てきております。※ちなみに私も通っておりましたが、現在は起業準備のため休会中です。

そして数年前にノーベル賞を受賞した京都大学の山中教授が研究しているiPS細胞を今後移植することができれば、神経の再生につながり再び歩くことができるようになる可能性も秘めています。脊髄の障害を持っている方は再生医療が早く行われることを願っております。

簡単に説明しましたが、「足が悪いから車椅子生活」ではないということだけはご理解いただけたと思います。そのため昔のアニメ「アルプスの少女ハイジ」で、ハイジの親友のクララが突然車椅子から立ち上がるようなことはありえないということだけお伝えしておきます。

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