障害者と健常者との気軽なコミュニケーションをとれる共生社会へ
Contents
車椅子ライフデザイナーのまおうです。やっと車椅子ライフデザイナーとしてデビューを果たしました。まだ起業という形ではありませんが、今年の夏を目指して奮闘している最中です。
障害者との健常者との溝が埋まっていない現状
2020年の東京オリンピック・パラリンピックまであと3年半。人によってはまだ3年半もあるんじゃないの?と思っている方もいらっしゃるでしょう。なぜなら隣国の韓国では、あと1年後に平昌オリンピック・パラリンピックが開催されるのに政治的なゴタゴタがあるせいか、まだ盛り上がってきていないようです。
先日はコ・イノベーション研究所の橋本先生といろいろとお仕事をしてきた中で、日本人が障害者に対する関心度合いについて教えていただきました。ロンドンオリンピック・パラリンピック後のアンケート結果によると、健常者における障害者への理解はかなり高まったとされている一方で、障害者から見た健常者に対する対応については現状維持もしくは悪化したという回答がされております。
残念ながら溝が埋まっていないのが、現実なのかもしれません。実際に今回いくつかの会合に参加させていただいた時に、障害者と関わったことの有無については半分くらいの方が「ない」と答えておりました。
確かに、身近に障害者のいない環境が多いのかもしれません。だからこそなかなか障害者への理解が高まらないのではないでしょうか?もちろん、今後日本が目指していく道は、障害があるなしに関わらず、お互いに気軽にコミュニケーションができる関係、つまり共生できる社会です。
大事なのは障害の有無ではなくて困っている人を助ける気持ち
ただ確実に言えることは、困っている人を手助けする気持ちだと思っております。残念ながら、障害者でなくても困っている人を駅で見ても素通りしてしまう方が多く感じます。
先日の会合の中では、困っている人を手助けすることは自分の幸せにつながるという考えが出ました。それは「人から感謝される」ということです。感謝されればどんな人でも嬉しいはずです。自分が幸せになるために手助けするというような発想の転換をしていけば、もっとお互いが共生できる社会になると思います。
障害者側の謙虚さ・感謝も当然必要になってくる
あともう一つ大事なことですが、障害者側にも課題があります。残念ながら手助けをしていただいた時に、嫌がったり、怒り出す人がいます。これがトラウマになる健常者の方がいます。また対応したら嫌がられるのではないか?というものです。
そうなるとますますコミュニケーションが取りにくくなります。先日は脳性麻痺をお持ちの障害者の方がおっしゃっていましたが、お断りをした場合には「悪くは思わないでくださいね」と伝えると言っていました。やはり誤解されやすいことが多いようです。
やはり大事なのはお互いに「謙虚であること」「感謝すること」です。これこそが次につながるのであり、困っていれば誰もが助ける環境になるはずだと思います。
関連する投稿
- 障害者のバリアフリーを考える上で駐車場のマナーが悪化している
- 日本の大きな課題は人のお困りごとに気がつく「こころのバリアフリー」
- 障害があっても一般社会に何気なく溶け込めること
- 日本の車椅子利用者に対する見方は発展途上の環境が続いている
- 生活の中で「車椅子だから○○」といったバイアスが共生社会の妨げになる
現在の記事: 障害者と健常者との気軽なコミュニケーションをとれる共生社会へ