「車椅子目線によるバリアフリー化にすること」=「買い手側の考え方」になる

2018.01.31 (水)

車椅子ライフデザイナーのまおうです。2018年1月30日放送のテレビ東京「ガイヤの夜明け」で (株)ミライロさんのバリアフリーの取り組みが放送されておりました。ミライロの垣内社長が企業のバリアフリー化を車椅子目線でアプローチされていたことがとても印象的でした。今回の放送を機に、今後のバリアフリーへの動きが高まっていくことを願っております。

 

そして企業の経営者の皆さまが、バリアフリーへのイメージをポジティブに捉えていただければ、車椅子でも生活しやすい環境が高まるだけでなく、企業の差別化にもつながり、収益にも影響するのではないでしょうか?そこで私が提案したいのは、単に施設がバリアフリー化されているだけではなく、「バリアフリー化されている施設の中で、利用者が選ぶ時代に変わっていく」というポイントです。

バリアフリー化によって「楽しめるかどうか」がカギを握る時代になっていく


その理由は、超高齢化社会になっていることで、明らかに車椅子利用者が増えている状況にあります。まだまだバリアフリー化が進まない業界も多くある反面、業界によってはバリアフリー化が進んでいる業界もあります。バリアフリー化が進まない業界は、バリアフリー化にするだけで他社との差別化が図れるにちがいありません。バリアフリー化が進んできた業界は更なる課題があります。それは単にバリアフリー化になっていることではなく、「楽しめるかどうか」というポイントです。

 

今回は映画館を例にとりますが、最近の映画館はショッピングモール内に造られたことによって、ほとんどがバリアフリー化になっています。ところが「映画を楽しむ」という観点においては残念ながら課題があります。建物の構造が影響して、一番前の列にしか車椅子利用者用のスペースがないケースが多くなっております。

 

演劇ならばステージに近いことは喜ばれますが、映画であれば一番前の列は目の前にスクリーンがあることで、観にくくなってしまいます。混雑していないと好んで一番前の列に行く人はいないでしょう。でも車椅子利用者が映画を観る場合は、首が疲れても一番前の列で観るしかないのです。

売り手側の考え方では利用者の満足は上がらない

企業側からは「観れるだけでも満足してもらわないと…」「精一杯コストをかけて努力をしているのになぜ認めてもらえないのか」という声を聞いたことがあります。しかし、これはあくまでも「売り手側の考え方」です。しかも今後は超高齢化社会によって、車椅子を利用する人が増えてくる中においては、新しい施設が後列で観れるように工夫をしたならば、わざわざ前の列で観ることがなくなってしまうでしょう。

 

しかもあと10年以内には、団塊世代であっても健康寿命を超えます。そうなると車椅子利用者は一気に増えるでしょう。今までは少数派であった車椅子利用者は、大多数派になってくることで、当然需要は増えるにちがいありません。需要が増えれば、選択肢は確実に増えるのが世の中です。そうなったときに戦えるのかどうかが大きなカギを握るでしょう。

 

そこでの差別化は、先ほど冒頭で申したように「バリアフリー化されている施設の中で、利用者が選ぶ時代に変わっていく」という点です。そこでは単に設備のバリアフリーだけではなく、接客応対のスキルなどのソフト面、つまりこころのバリアフリーまでも対応できる企業こそが選ばれる可能性が出てきます。

買い手側の考え方をすることが車椅子目線になり喜ばれる

残念ながら「バリアフリー化にお金をかけるなんてコストの無駄である」と思っている経営者の皆さまにとっては、一気に時代遅れになる可能性もあるでしょう。重要なポイントは「車椅子目線によるバリアフリー化にすること」=「買い手側の考え方」が、お客さまに喜んでいただけて、将来的に集客に影響していくことが、価値を生むのではないでしょうか?

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