お店の入口がバリアとなってしまういくつかのポイント
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あなたのお店の『バリア解消』請負人
バリアフリースタイル代表の白倉栄一です。
お店の入口について考えたときに、
車椅子を利用されるお客さまにとって、
バリアとなってしまう点がいくつかあります。
そのバリアを解消することによって、
来店しやすい環境になっていくにちがいありません。
お店の入口には
主にどのようなバリアがあるのか考えてみます。
格子が細かくないグレーチングは危険
まずグレーチングです。
一般的には、
道路の排水路にかける蓋として
よく見かけるものです。
鋼材を格子状に組んだ溝蓋です。
お店の入口付近によくありますが、
これが車椅子・シニアカーの車輪が
はまりこむことがよくあります。
私も以前、グレーチングに
車椅子の前輪が挟まることでロックがかかり、
身体が前へ投げ飛ばされた経験があります。
あいにく擦り傷ですみましたが、
骨折等の事故へつながってしまうケースも
よく聞きます。
また女性が履くハイヒールが
グレーチングにひっかっかることもあります。
そういったアクシデントを防ぐためにも、
格子を細かくする(画像にあるC)とか、
格子の形状を変えるなどによって
利用しやすさが大きく変わっていきます。
なぜなら車椅子利用者においては、
前輪が入らないように、
格子に対して斜めに走行するようにしたり
工夫をしているからです。
そのためにも改善をすれば、
バリアの解消につながるでしょう。
バリア直後の勾配は走行しにくくなる
そしてグレーチングの後や段差の後に勾配があるケースです。
車椅子利用者はバリアがあるので、
走行するのに前輪を上げることになります。
その際、一旦減速するために反動がきかないため、
前輪を上げてから勾配があると、
全く力が入らないんです。
イメージ的には、目の前に坂道があったとして、
今から自転車で上ります。
手前に助走するフラットな道があるのと、
助走なしでは、
スタートにおける勢いが変わってきます。
助走があるから坂道を上りやすくなるのであって、
助走がなければ、坂道から急きょ上るのは、
負荷が大きくかかってしまいます。
それが車椅子で上るときも同様なことが発生します。
また入口の勾配を上がったところに、
引き扉があってもバリアになってしまうでしょうし、
もし自動扉であっても、
どのタイミングで開くかどうかは大きな問題です。
勾配を上るまえに自動扉が開いているのであれば、
問題がありませんが、
そうなると通行人が通っただけで
自動扉が開いてしまうでしょう。
この解決策は、マンパワーでしかありません。
お店へ連絡してもらって、
車椅子を押して対応するのが
一番ふさわしいのかもしれません。
入口ひとつで車椅子利用のお客さまにとっては、
バリアかそうでないかがすぐわかると思います。
いかにそういった身近な情報を知っておくことで、
心のバリアフリーにつながっていくと思っております。
ぜひとも実践していくことにより、
人に優しいお店になっていくにちがいありません。
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