初めて車椅子を購入するときは車を購入するときに似ている
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車椅子ライフデザイナーのまおうです。車椅子生活になって初めて購入した車椅子の事を知人に話したら、懐かしく感じてきてコラムを書いてみたくなりました。初めて車椅子を購入するときは、初めて車を購入するときと似ているんです。
中古の車椅子を借りる時点で目移りするくらいワクワクする
私の場合は、埼玉県の所沢にある国立身体障害者リハビリテーションセンター病院という施設で半年間リハビリを行いました。入院した時点では、自分の車椅子を持っていません。
病院で中古の車椅子を借りることになります。初めての車椅子ですので、中古の車椅子を選ぶ時点でもどの車椅子がいいか目移りします。こっちの方がかっこいいとか・・・。自分の身体に合わせて造られている車椅子ではないので、残念ながら身体にピッタリ合わない状態です。
初めて車椅子を購入するときは車を買う感覚に似ている
入院している間に自分にとって新しい車椅子を購入することがほとんどです。当時は毎週金曜日に車椅子メーカーの営業マンが来ていました。日進医療器・アクセスインターナショナル・オーエックスエンジニアリングの他数社がいました。
入院患者は直接各メーカーの営業マンに車椅子の特徴などを質問します。そこでいろいろと質問したり、すでに購入した入院患者に質問したりして、どのメーカーの車椅子を購入するか決めます。
この決めるまでの時間は、本当にワクワクします。どのメーカーの車椅子がかっこいいだとか乗り心地に優れているとかものすごく考えるんです。この時間が意外に楽しいのかもしれません。車を初めて購入した時にも似ているでしょう。
ただ入院していると主みたいなうるさい患者がいるんです。「こっちの車椅子がいいから、俺の言うとおりにしろ!」といわれた友人がいました。私も友人もそんな主みたいなヤツの声は無視していました。そんな思い出もあります。
私としては「車椅子=暗いイメージ」を払拭したかった
私が決めたメーカーは、オーエックスエンジニアリングの車椅子にしました。理由はいろいろな色が選べたことです。蛍光イエローと蛍光ピンクの2トンカラーにしました。
メーカーの方が驚いていました。「えっ、本当にそんな色でいいんですか?ほかの人でそんな人はいませんが・・・」と言われたんです。色を紹介したのはあなたたちじゃないの?と思いましたが、私には理由がありました。
車椅子ユーザーはとかく暗いイメージをもたれがちでした。20年以上も前ですと社会はかなり閉鎖的でした。そこでマウンテンバイクのような車椅子があってもいいのでは?と思って購入しました。
注文してから到着までは1ヶ月以上はかかります。市町村の補助が入る場合は、審査のためにもっと時間がかかると思います。到着まではいつできるのかここでもワクワクしているんです。納車の時の喜びは車が到着するときのような気持ちです。
身体の一部になる車椅子への思い入れはものすごくある
自分の車椅子を手に入れるまでは、私だけでなく他の方々も同じ思いだったと思います。車椅子は自分の身体の一部のようなものです。車椅子がなければ行動することができません。だからこそこのような気持ちになるんです。健常者の方にもぜひとも知っていただきたいと思いまして書きました。
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