店舗における火災・地震などに備えるために

2018.03.13 (火)

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バリアフリースタイル代表の白倉です。店舗において火災・地震などの有事における万全な備えは、重要なポイントです。先日お伝えした緊急連絡網の整備の他にも、定期的に更新をしておかなければならないことや従業員へ周知・徹底しておかなければならないことがあります。

定期的なチェックをして万全に備える


まず店舗における自衛消防隊組織図ですが、救護班・避難誘導班・消火班のリーダー・担当者は誰なのかなど有事の際に誰がどの役割を任務するのかを店舗内で決めていると思います。しかし定期的にチェックをしておかないと、すでにいなくなった退職者や異動による転出者の氏名が記載されているようなこともよくあるものです。そのためには定期的な更新を忘れないことです。

 

次に考えなければならないのは、いざというときに最低限知っておくべき内容です。各自の周辺にある消火器の位置・消火栓の位置などは、知っておかないといざというときに慌ててしまうでしょう。従業員へ抜き打ちのヒアリングをして、「あれっ、どこに消火器があるんだろう?」というような返答にならないようにしたいものです。

ちょっとしたことで火災は発生する

有事なんてめったに起こらないものだと思っていると、ちょっとしたことで火災が起こる場合があります。課長時代に近隣の店舗で厨房から火災が発生しました。その原因となったのが天かすです。たまたま夕方から出勤する従業員の欠勤に伴って発生した事故でした。

 

デリカ売場(惣菜・揚げ物など)で昼間のうちに天ぷらを作った際に、残った天かすを厨房内においていました。いつもは昼間の従業員が夕方から出勤する従業員に天かすの管理を引き継ぐことになっていました。しかし当日は誰にも引き継がずに帰社したために天かすが放置されてしまいました。

 

その後、厨房付近をたまたま通った別の部署の学生アルバイト従業員が火事を発見したものの慌ててしまい、消火器で処理することはできず、2階の事務所へすぐ向かって管理者へ状況を報告。その後すぐに管理者が現地へ駆けつけて、消火器で対応したものの火が天井まで上ってしまい、消防署へ連絡して何とか鎮火することに至ったことがありました。

 

今回の場合、学生アルバイト従業員が火を見た時点では、消火器で鎮火できる状態であったものの、2階の事務所に行き、管理者が1階の厨房に駆け付けるまでの時間によって、自分たちでは鎮火ができなくなってしまいました。従業員の消火器の対応については、再度万全にしなければならないでしょう。また天かすにおける管理の徹底なども重要なポイントです。

いざというときにスムーズに対応できることが課題

その他救護等に使う救急箱などにおいて、期限切れになっていないかのチェックも忘れないでおきたいものです。何年も使用していなかったら、いざ使う時に「もう期限切れから2年が過ぎていた」といったことはよくあるので、定期的に見ておくことをおすすめします。

 

有事の際にスムーズに対応できるかどうかは、普段からの訓練などが影響するでしょう。何度も同じような訓練をしているとマンネリ化になってしまい、単に訓練をしているだけで意味のないものになることがあります。そのためには、訓練のシナリオを変えたりすることで、ケースバイケースに対応できるレベルにしたいものです。

 

在籍人数が多くなると全従業員の士気が低下しがちになるでしょう。でも阪神大震災・東日本大震災などを決して忘れてはならないためにも、日頃からの準備をしておき、頻繁に本番を想定した訓練なども行っておくことが大事になります。

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