「障害者だから○○」と考えて、仕事の内容を決めつけていませんか?

2017.05.14 (日)

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。最近では障害者の雇用が積極的に行われてきておりますが、残念ながら退職される方も後を絶たないと聞いております。その理由はいったいなぜなのでしょうか?

ワクワクして入社したものの、実際は思っていたものと違っていたギャップ

世間では新入社員の離職率がクローズアップされていて、1年・3年以内に人数がどれくらいいるのかによって、企業の居心地などを図っているケースがあります。

学校を卒業後、社会人になってこれからいざ頑張ろうとワクワクした思いでスタートをしたら、企業にいざ入社してみると現実とは違った世界に幻滅してしまうことがよくあります。

障害者においても同様なケースが起きております。なぜならば障害者の退職理由の大きな部分を占めているのが、「賃金や労働条件に不満」「職場の雰囲気や人間関係」「仕事の内容が合わない」「会社の配慮が不十分」といったのはトップランクです。

障害者枠で入社したから賃金はそのままという理由をよく聞きます。企業としては活躍できるステージが作られておらず、いつまで経っても昇給はなし、役職も上がらないなどの不満をよく聞きます。

障害者というバイアスがかかりチャンスが与えられていないことも

一般の健常者と同じように、障害者であっても頑張ればチャンスがあると思って入社しても、「あなたは障害者だから○○」というだけでチャンスが与えられないのはものすごく残念です。

そういったケースを避けるために、障害者枠に応募するのではなく、あえて一般枠に応募する障害者の方も増えております。せっかく入社したのだから活躍したい気持ちの表れです。一般枠なら頑張ればチャンスを与えてくれるはずだという切なる願いです。

でも残念ながらその希望にこたえてくれないという声もあります。何とかして企業に貢献して自分の能力を発揮したいと思っていても、企業としては応えようとしていないのは、とてももったいないと思っております。

チャンスを作るために士業を目指す人までいる

最近ではその実態をさらに避けるために、自分自身の能力に応じて判断してくれる士業を目指す障害者も増えています。公認会計士・税理士・社会保険労務士などです。そうなれば自分の能力を発揮すれば、それに見合った報酬を手に入れることができると考えるそうです。

私も障害者となって5年後には、社会保険保険労務士を目指したことがあります。実際に1度だけ受験をしましたが、勉強不足のため不合格でした。なぜなら社内で出世ができなければ、転職または独立をして士業として活躍したいという気持ちをもったことがあります。

能力を持った方々が埋もれたままではありませんか?

このような気持ちを企業の方々はご存知でしょうか?「障害者だから○○」というバイアスで決めつけていませんか?せっかく採用をしたのであれば、企業の中で活躍できる人材に育てることが、企業にとっては大きな貢献につながります。

能力をもった方々はたくさんいるはずです。その芽をつぶしてはいませんか?志の高い方をダメにするのはもったいないとしか言いようがありません。今こそ活躍できる人材が埋もれたままになっているのを掘り起こしてみてはいかがでしょうか?

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