部下への教育においてバリア解消で変わってくるポイント
Contents
あなたのお店の『バリア解消』請負人
バリアフリースタイル代表の白倉栄一です。
仕事のバリアを考えてみたいと思います。
今回注目したのは、
上司が部下の教育を
「バリア」してしまうことです。
部下の仕事に対する遂行能力を
勝手にイメージしてしまい、
「できない人」として思い込んでしまうことです。
特に障害者雇用などにおいては、
上司が「できない」と
強くイメージしてしまうことで、
仕事範囲が広がらないケースもあります。
実際にどういったことが起きているのか
具体的に考えてみたいと思います。
自分で仕事を溜めてしまうリーダーは失格
仕事の範囲が広がらなければ、
仕事は単一的な作業中心になりやすくなります。
その場合、本人が新しい仕事に
チャレンジする機会も奪ってしまいます。
やってもみないで「できないだろうと」
と思ってしまうことで、
どうしても発してしまう言葉が
「やらせてもムダ」「できるわけがない」
といったネガティブ発言にもなりかねません。
そうなれば育成など全くできなくなります。
これは相手が
一般の従業員に対しても、よくあることです。
私は次のような場面をよく見てきました。
上司が部下の能力を
全く信頼していないために起こるケースです。
そのため上司自身が
残業や休日出勤をして頑張っていて、
部下には仕事の指示をあまりしない。
なぜなら能力が低いから、
私がやったほうが早くできる
と考えてしまいがち。
挙句の果てには、仕事が過多になり、
予定通りに仕事が終わらなくなって、
ひどい場合は、部下に対して当たってしまう。
しかも「まわりの能力が低いから、
私は残業や休日出勤をしないといけない」
と感じている。
そして仕事が期限どおりに終わらないので、
その上の上司から
「まだ仕事が終わらないのか」と言われる始末。
さらにイライラしてくるといったケースです。
まわりのメンバーが気遣って、
「手伝いましょうか」と上司に声をかけても、
「結構です。あなたはあなたの仕事をして下さい」
と言うだけ。
せっかくもらった部下からの言葉にも
全く聞く耳ももたないので、
チーム全体が盛り上がらない。
部下のメンバーは優秀なのに、
それにも気づかない上司を
見たことがよくあります。
この話は、
私の上司でも、部下でもありませんが、
近くで見ていて、
情けなさを感じたことがあります。
相手のせいにしないで自分事として捉える
もちろん育成しようとしても
上手くいかない場合もありますが、
うまくいかない場合には、
自分の教え方に問題がなかったのかを
考えることです。
つまり相手に合わせるような教え方が
きちんとできたのだろうか検証してみることです。
大概は、「私はきちんと教えたり、
指示しているの、みんなが応えてくれない」
と思うことが多いでしょう。
私も実はそう考えていた時期がありました。
当時、店のトップから言われたことは、
「結果がすべて。うまくいっていないのは、
お前がきちんと仕切れなかったからだ。
結果を出せるように
まずは自分自身が工夫して考えろ」と。
それからは、結果を出すために、
何度も何度も検証して考え抜きました。
そのやり方に変えたことで、
自分自身の成長にもつながり、
役職が上がっても対応できるようになりました。
大事なことは、
リーダーが部下の可能性を考えてみること。
「できない」と考えるのではなく、
「できる」環境をつくっていくことです。
それにより誰もが、
障害者が仕事の範囲を広げることにつながり、
いずれは自分の仕事を部下が
スムーズにこなせていき、
自分は上司の仕事でも
余裕をもってこなせるようになるでしょう。
まずは上司が部下の教育の
「バリア解消」をしてみることです。
関連する投稿
- 人が頑張れる秘訣は4つの究極の幸せを手に入れること
- 車椅子ユーザーのいる職場のバリアフリーには通路幅を確保することが重要なポイント
- 車椅子で働く上において通路幅を確保するためのポイント
- ハンディキャップがあっても「できる仕事」を増やしていく視点
- 企業で活躍できる人材を創る障害者雇用のノウハウとは?
現在の記事: 部下への教育においてバリア解消で変わってくるポイント