車椅子ユーザーでも適性に合った仕事にするためのポイント

2019.01.18 (金)

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あなたのお店の『バリア解消』請負人 白倉栄一です。

 

私はサラリーマン時代に交通事故に遭い、

障害者になりました。

 

在籍していた企業に復帰できたものの、

車椅子生活前と後では、

自分をとりまく環境は大きく変わりました。

 

車椅子生活になっても

順調に仕事を続けていくには

いくつかのポイントがありました。

 

自分が働いた経験をもとにお話しするならば

車椅子利用者を雇用する場合、

単に仕事をしてもらうのではなく、

活躍できる仕事をしてもらうことで

企業にとっても採用した甲斐があるものだと

思っております。

 

そうなっていくためには

きちんと仕事の分類をした上で、

バリア解消をしていく必要があるでしょう。

 

リーダーが責任をもって、

きちんと教育していくことが

重要なポイントになります。

適性の合った仕事に就くことが大事なポイント

①ハンデにならない仕事

車椅子利用者といっても人によって

身体の状態は様々です。

 

動かせる身体の部位や症状は異なるもの。

 

そこでリーダーが本人の現状を確認していく

ことが必要となります。

 

もし確認をしないで、行う仕事を勝手に

決めつけてしまうと、適性の仕事に就くことが

できなくなるでしょう。

 

もっと能力を発揮できた仕事があっても

気づかないままになってしまうことさえあります。

 

②教育次第ではできるようになる仕事

はじめは誰でもできないことばかりです。

 

できないだけでその仕事に携わらないので

あれば全く成長する機会がありません。

 

教育をすればできる仕事もあるはずです。

もしかしたら①はともかく、②については

思いっきりできる仕事も出てくると思います。

 

リーダーは今後の育成を考えたプログラムを

きちんと組む必要があるでしょう。

 

本人のやりがいがあるような仕事になると

もっと伸びしろがでてくるでしょう。

 

③気持ちを入れ替えればできる仕事

例えば、小売業などにおいて

人前に立つような仕事は、

意外と気持ちが乗らないことが多いかもしれません。

 

私も車椅子生活になった後ろめたさから

売場の応援をすることには抵抗がありました。

 

そこでリーダーがきちんと本人へ説明して、

売場でも仕事ができるような動機付けが大事です。

 

少しでもできない仕事を減らしていくことが、

最終的には働き甲斐につながるでしょう。

 

状況によっては、③の仕事がきっかけで

大きく仕事に対する取組み方が

変わっていくこともあると思います。

 

④できても物理的なバリアが影響する仕事

一般の人より時間がかかってしまう仕事です。

 

軽作業として車椅子利用者が

簡単な荷物を膝の上に置いて運ぶなどを

しているとしたら④の仕事になるでしょう。

 

設備が整うように改善されるのであれば

働きやすくなるかもしれませんが、

そうでなければ活躍できるようにするのは

どうしても難しいことでしょう。

 

こういった仕事は、

「できない」仕事に分類する形になるでしょう。

 

障害者であっても、能力を発揮できるような

①~③の仕事への見直しが必要となります。

 

そのためにはリーダーが

きちんと教育をしていく計画を立てることです。

 

決して放置していると、

会社のためにも

本人のためにもならないでしょう。

面談などをしないで勝手に決めてはならない

今回は4つに分類してみました。

 

この仕事を分類していくために、

当事者との面談などを

実施していくことをおすすめします。

 

一番してはならないのが、

面談などをすることなしに、

リーダーやまわりのチームメンバーが

①~④を勝手に決めてしまうことです。

 

そうなるときちんと適性を図ることが

できないままになってしまいかねません。

 

大事なことは、障害者であっても

活躍できる人材に育てていくことが、

企業にとっても当事者にとっても

プラスになっていくでしょう。

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