せっかく造った多目的トイレが設計ミスとなりバリアとなる課題
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あなたのお店の『バリア解消』請負人 白倉栄一です。
「バリアフリー=喜ばれる」と思っていても
実は大きな落とし穴があります。
それは設備の欠陥です。
意外と利用者から
不満が上がってしまうような
残念な設備をよく見かけます。
特に発生しやすいのがトイレです。
どういったケースが欠陥になってしまうのか
具体的にご説明します。
明らかに使えない多目的トイレ
先日は、地下鉄に乗って、
ある街にやってきました。
20年前の学生時代の頃とは全く違っていて、
ショッピングモールなどが
地下鉄の駅と直結しているくらい、
街が再開発されていました。
駅に到着した際には、
東京メトロの構内にある
多目的トイレを利用したものの、
帰りにはショッピングモールの
トイレを使うことにしました。
そのトイレは、
ショッピングモールの2階の
見つかりにくい場所にありました。
トイレのスペースは
縦が180cm程度、
横は70cm程度。
見た感じでは
一般用のトイレと同じような
スペースしかありませんでした。
なぜ多目的トイレと
表記されているのかが
気になるところですが
手すりを設置していることで
多目的トイレと表記したのでは
ないでしょうか?
さすがに車椅子の幅は
60~70cmぐらいあるので、
車椅子利用者にとって
使えない多目的トイレになっていました。
設備の欠陥は不信感につながってしまう
このようなトイレが
造られてしまった経緯は分かりませんが、
あまりにも狭いスペースで
強引に作ってしまうのは、
逆効果につながる可能性があります。
利用しようとして
使えないトラブルが発生するのであれば
わざわざ多目的トイレとして
表示しないほうが賢明かもしれません。
やはり紛らわしいような表記は、
逆に不信感につながってしまうでしょう。
利用者が感じてしまうことは、
「基準がわかっていないみたい」
「なぜこんなトイレを造ったのか」
「トイレがあるから利用しようとしたのに
別のトイレを探さなければならない」など。
こういった問題は、
施工する人が多目的トイレについて
あまりご存知ないことが
原因ではないかと思います。
以前、建築関係者とお話した際、
次のようなことを聞きました。
多目的トイレについて分かりやすい本がない
どのようなスペースが適しているかが
分からないなど
知らないことが多くて
困っていると聞いたことがあります。
確かに書籍やネットなどでも
情報が少ないかもしれません。
そこで少しでもお役に立てることが
できるならばと思いまして、
多目的トイレをいろいろと調べて
トイレノウハウを作ってみました。
それが下記にある無料PDFです。
大事なことは、
「使えてはじめて利用価値が上がる」
と考えて設計する多目的トイレでは
ないでしょうか?
だからこそ適切なトイレの在り方を
きちんと確認してから
造ることをおすすめします。
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