ちょっと待った!車椅子のバリアフリー設計の際に勾配の状況は大丈夫?

2019.05.08 (水)

あなたのお店の『バリア解消』請負人 白倉栄一です。

 

私は自分一人で車椅子を

漕ぐことが多い日々ですが、

お店に立ち寄ったものの、

びっくりするほどの

勾配のきついスロープを

見かけることがあります。

 

車椅子だからといって、

いくら車輪がついているとはいえ、

さすがに限度があります。

 

しかも実際に歩いて

疲れを感じるような坂は、

手動車椅子で上りきることは

まず不可能でしょう。

 

そのためスロープを

設置するにあたっては、

勾配について

十分注意をする必要があります。

「お気軽に声をかけてください」の気持ちが大事

敷地面積がないために、

どうしても勾配がきつくなってしまうことが

設計の際に発生することがあると思います。

 

そのことを認識した上で、

店側が「もし車椅子を利用される方が

ご来店される時にはお手伝いしますので、

お気軽に声をかけてください」

とお伝えしていれば

利用しやすいかもしれません。

 

しかし「うちはスロープがついているので

大丈夫です」と言っておいて、

いざ現地へ行ってみると

かなりきついというケースもあるんです。

 

以前のコラムでご紹介しましたが、

「うちはバリアフリーが大丈夫です!」

とPRしているところほど、

難しいところが多いことがよくあります。

勾配の基準は1/12であり、基準を越えるときつくなる

バリアフリー法で言われている勾配は、

「勾配が1/12を超えていないか

(高さが16cm以下のものについては

1/8を越えていないか」というのが

基準となっております。

 

この基準を越えると、

急な傾斜だと感じてしまうでしょう。

 

ちなみに私が体験した中で、

ここは明らかにきついだろうと

感じた観光地は5つあります。

 

下記の5つの観光地は、

あくまでも行くことができないのではなく、

自力で行くのは困難であるのと、

車椅子を押す人でも

かなり疲れると思う基準です。

 

一度行ってみたら、下記のような勾配は、

車椅子で走行するのが

難しいとわかると思います。

 

①三保の松原

②偕楽園

③上野動物園(ペンギン前)

④桂浜公園(坂本龍馬像前)

⑤袋田の滝

 

ただ明らかなことは、

①~⑤は歴史のあるスポットなので、

緩やかな勾配に直すことができないでしょう。

 

そうなると誰かのサポートが

受けられるかどうかによって、

利用できるかどうかが決まります。

 

いくらスロープがあるからといって、

利用できるところばかりではないの

が実情でもあります。

車椅子に試乗してみると分かることもある

私は健常者であった時代を振り返ると、

ちょっとした勾配であっても

車椅子走行では

かなりきつく感じるように思います。

 

そのため健常者の方々から見ると、

「多分大丈夫なスロープだろう」

と思ってしまうようなところでさえ、

けっこう厳しいものです。

 

そのためもし機会があるのであれば

一度車椅子に試乗してみると

意外と大丈夫かどうかが

よくわかるように思います。

 

たぶん思っていた以上に

勾配が厳しいことを

目の当たりにすることになるでしょう。

 

そういった感覚をつけていくことが、

設備のバリアフリーを考える上では、

必要なポイントになると思います。

 

まずは相手の立場を知ることから

始めてみることをおすすめします。

 

これからの超高齢化社会において、

いろいろな場所が車椅子で行ける環境が

求められていくでしょう。

 

そういったときに

きっと役にたつことが

できるにちがいありません。

 

そしてもしどうしてもクリアが

できない場所であったら、

どうやったらマンパワーで

クリアできるだろうか?を考えていくことも

大切な視点ではないかと思います。

 

人々のちょっとした工夫と

心のバリアフリーがあれば、

クリアできることも多くあります。

 

完璧を望まないことも重要なポイントです。

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