オダギリジョーさんのCMから学ぶバリアフリー非対応店舗の今後とは?
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あなたのお店の『バリア解消』請負人 白倉栄一です。
最近のオダギリジョーさんが出演している
CMをご存知ですか?
海外のお客さまがヘリで来店して
次のようなやり取りになります。
客「あなたのお店の商品を全部買います」
オダ「全部?」
客「早速、カードで」
オダ「うちはカード使えないんですよ」
客「じゃあ、いいです」
お客さまはそのまま立ち去ってしまい、
オダギリさんは、
大口の取引を逃してしまう内容です。
https://www.youtube.com/watch?time_continue=28&v=qTzHLs1XXsw
カードが使えるかどうかによって
売上が大きく左右するのかと思うほどです。
私が推奨しているバリアフリーも
これと同じような
社会になるかもしれません。
コストを意識して売上のチャンスを逃がしてしまう
最近はクレジットカードだけでなく、
電子マネーなどの決済へと
変わりつつあある世の中です。
従来のように現金を持ち歩く社会から
大きく変わりつつありますが、
残念ながらカードの導入に対応できない
店舗もあるでしょう。
そこにはクレジットカードや
電子マネーカードの端末を
購入しなければならない点や
販売手数料を差し引かれてしまう点などで
導入を見送ってしまいがちです。
私もサラリーマン時代には
総合スーパーで勤務していて、
テナントの経理をしていたことがあります。
テナントにとっては、
売上の数%分を控除されてしまうことで
厳しいということを聞いたことがあります。
ただショッピングセンターでは
全テナントが統一しなければならないために
A店舗はカード対応可能でも、
B店舗はカード非対応にすることは
契約上でできないものです。
仮にカード非対応の
ショッピングセンターであったら、
現在の状況においては
お客さまの客数は大幅に減り、
売上にも影響してしまうでしょう。
CMにあるように、
端末を取り入れることや
手数料を差し引かれることを恐れて、
「うちは現金しか使えません」としていると
実際にチャンスを取り逃がすことも
あるでしょう。
一時のコストを意識するがあまり、
カード非対応の店舗になってしまうことは
時代とは合わないかもしれません。
従来のように現金決済さえできれば
何とかなる時代ではなくなったのは、
利用している消費者の方々が
一番ご存知ではないでしょうか?
バリアフリーもCMと同様になっていく可能性も
バリアフリーについても同様です。
これだけ超高齢化社会にになってきて、
この5・10年で車椅子利用者が
外出するようになってきたら、
当然行けるお店を探しています。
でもうちは現金のみという点と同じように、
うちには段差があって
車椅子対応できていませんという状況だと、
CMのようによそのお店を探すことに
ならなくなるでしょう。
よそのお店がバリアフリーであれば
そのお店が繁盛するわけで、
もしあなたのお店が
バリアフリーであったならば
よそに行かれることはなかったはずです。
今は誰もそういった状況が来ることに
なかなか気がつかないでしょう。
むしろ現時点では
「バリアフリー化=コストがかかる」
としかイメージできないでしょう。
でもこれから時代が進んでいくと、
世の中が大きく変わっていきます。
先日、東京大学での一般参加型セミナーを
受講したときに、
年齢層の急激な変化から
バリアフリー住宅を求める人が一気に
増え続けることを知りました。
パンドラの箱が開くように
急に時代が変わっていき、
車椅子利用者が一気に増えるでしょう。
そうなれば
バリアフリー化されたお店だけに
人が集まるような状況になることも
予測できるでしょう。
まさにバリアフリーでなければ
行かないというCMのような状況に
なってしまうかもしれません。
こうなるとバリアフリーは
単なる福祉的な意味合いではなく、
ビジネスのツールになる時代が
早いうちにやってくるでしょう。
ぜひ現時点から超高齢化社会に向けた
対応をしておくことをおすすめします。
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