誰もが価値のないと思っていることを価値に変えた高校生から学ぶバリアフリー
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あなたのお店の『バリア解消』請負人 白倉栄一です。
人は固定概念がつきやすいものです。
一度〇〇と判断してしまうと、
△△にも、▲▲にもできなくなることが
多いものです。
世間の風潮からすると、
「障害」とかのキーワードは
どうしても重く捉えてしまいがちで、
なかなか柔軟に考えることが
難しいのかもしれません。
それは学校教育などで学ぶ機会が
ないことだけでなく、
ある種のテレビ番組に大きく
影響を受けてしまっているようにも感じます。
でも固定概念を変えていくところに、
バリアフリーにも
大いなる価値が生まれるのでは
ないかと思っています。
そして価値を変えて
バリアフリーを導入した方々が、
ビジネスとしてのチャンスを
手に入れることができるでしょう。
17歳の高校生が考えた驚きの発想
最近あることを知って
ビックリしたことがあります。
皆さんはご存知かどうかわかりませんが、
17歳の現役高校生の
山内奏人(やまうちそうと)さんという方です。
山内さんは、6歳のときに父親から
パソコンをもらい、
10歳から独学でプログラミングを
始めたすごい人です。
ここまででもすごい人なんですが、
ここからがすごいんです。
山内さんはレシートを10円で買い取る
アプリ「ONE PAY」を開発したんです。
「毎日たまるレシートをお金にかえよう」
というキャッチフレーズが、
多くの消費者の心に火をつけました。
でもなぜ使ったレシートに
価値があるの…と思いませんか?
確かに買ったときの証明となるレシートは、
本人には価値があっても、
他の人にとっては価値があると
思わないでしょう。
でもそこに大きな価値があると
山内さんは考えたのです。
なぜならこのレシートを
欲しがる人がいることを
山内さんは発見したからです。
レシートの情報をデータ化して、
メーカーやマーケティングをしている企業に
情報を売るという販路を見つけました。
消費者の購入データが分かることは、
企業にとって、
大きな価値を生むことを発想したのです。
すごすぎる発想だと思いませんか?
★山内さんの関連記事はこちら
バリアフリーをビジネスとして捉えてみませんか?
誰もが価値がないと思っていることが、
実は大きな価値がある場合があります。
私がやっているバリアフリーも
同様だと思っています。
超高齢化社会になってきている中で、
車椅子利用者が行けるスポットには
限りがあります。
需要は高まっているのに、
供給先はない状態が続いています。
でもほとんどの人は、
その状況には気づいていません。
なぜなら車椅子利用者が
多くなっていることを肌で
感じていないことや、
バリアフリー化はお金をかけるだけで、
ビジネス的な価値を生まないと
固定概念がついているからです。
ある意味、福祉的な要素しか
思い浮かばないのかもしれません。
しかも自分のお店には
車椅子利用者が来店しないから
余計に想像できないのでしょう。
そこで俯瞰してみることで
分かることがあります。
電車の中、街中に車椅子利用者が
この10年間で圧倒的に増え続けています。
そしてその方々は、
バリアフリーのスポットにしか
行かないんです。
むしろ行けないといったほうが
適切でしょう。
だからお店がバリアフリーでなかったら、
当然車椅子利用者が
来店されることもないですし、
見かけることも
あまりないのかもしれません。
さらにこの状況は、
今後ものすごい勢いで増え続けることは
まちがいないことを
先日の東京大学のセミナーでも
専門家が話しています。
だからこそ
バリアフリーの発想に変えることで
よりビジネスに結び付けることができ
人より一歩先に行くことが
できるにちがいありません。
そして売上だけでなく、
行けなかった場所を提供することで
車椅子利用者に喜ばれるという
社会貢献の両方を手に入れることが
できるでしょう。
まだ誰もが気づかないことが
新たに展開できるチャンスの時期に
きていると思っております。
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