想いをムダにしないバリアフリーの店舗づくりとは?
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あなたのお店の『バリア解消』請負人
バリアフリースタイル代表の白倉栄一です。
小売・飲食店などサービス業において
バリアフリー化にしたいと思っていても、
つい考えてしまうのが、
スペースとお金の問題ではないでしょうか?
でもこれから増えていく車椅子利用のお客さまに
喜んでもらえるようなお店を造りたいという
気持ちを持っているのであれば、
無駄にしたくないものです。
自店が出せる予算はいくらまでなのか?
自治体からの補助金はいくらが上限なのか?
まず調べてみてはいかがでしょうか?
その時に一番大事なポイントになるのがトイレの有無です。
バリアフリーの一番のポイントは「トイレ」
お食事をしてワイワイ・ガヤガヤ話したりすれば、
あっという間に1~2時間は経過してしまうものです。
もちろん1~2時間であれば、
お店に入る前にトイレを済まされていればと
思われるかもしれませんが、
自宅からお店までが近所でなく、
30分以上かかるのであれば、
往復1時間が余計にかかることになります。
そうなればトータル2~3時間となることで、
利用されるお客さまにとっては、
トイレに行かなければならなくなる不安は
高まってしまうでしょう。
だから利用されるお客さまのトイレに対する不安を
最小限にすることが必要な理由です。
他の理由としては、
段差などは人の協力があれば、
持ち上げればいいのかもしれませんが、
トイレはさすがに人の手を借りにくいと思われます。
そのような理由からトイレに対して、
どのように対処するかが大きな課題となるでしょう。
トイレの増改築が望ましい
まず増改築が可能であれば、
喜んでいただけるお客さまの数は増大するでしょう。
トイレについては、200㎝×200㎝以上であれば、
通常の手すり付のトイレだけでなく、
オストメイト機能、
ベビーキープ(もしくはベビーベッド)、
そして200㎝×250㎝クラスになれば、
大人の着替えができるようなユニバーサルベッドまで
取り付けることが可能になるでしょう。
特にユニバーサルベッドの設置がある多目的トイレは
高速のサービスエリアなど
限られた場所にしかないので、
きっと喜ばれるにちがいありません。
大きくスペースを確保できない場合においては、
利用可能な車椅子利用者は全員とはいかないものの、
最低でも180㎝×180㎝クラスのスペースがあれば、
通常の手すり付のトイレの設置であれば可能です。
トイレ内で車椅子の転回も可能になるでしょう。
但し、トイレのスペースが確保できないのであれば、
トイレのバリア解消は難しくなります。
もちろん、増改築が不可能な場合も同様です。
バリアフリーの情報だけでも喜ばれるはず
その際は「情報の発信」でカバーする形になります。
近隣にあるお店で多目的トイレがある
スポットはないかを探します。
そしてそのお店と協力して、
トイレのスペースや機能の情報を画像とともに
発信していくことで、
あなたのお店にはないけれど、
近くにあることが分かれば、
安心できる情報になります。
また、ビルに入居していた場合は、
ビルの中に1ヶ所だけでも
多目的トイレがあれば、何とかなるかもしれません。
とにかく思いを無駄にしないためにも、
利用者目線を取り入れて、
気軽に利用していただけるようなお店になるかを
考えてみることをおすすめします。
試行錯誤を繰り返し、1歩ずつ前進することで、
人に優しいお店が創られていくのではないでしょうか?
そういったお店を私は応援しておりますので、
何かありましたらお気軽にご相談ください。
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