車椅子でも利用可能なバリアフリーな居酒屋があれば珍しい
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あなたのお店の『バリア解消』請負人
バリアフリースタイル代表の白倉栄一です。
車椅子利用者の私だって
たまには居酒屋に行きたいものです。
ただクルマで移動しているので、
残念ながらソフトドリンクになることがほとんどですが
たまには「大勢の人と一緒にお酒で騒ぎたい!」
と思うことがよくあります。
でも私も都内をはじめ、各地を転々としていますが、
「バリアフリー化された居酒屋」は
ほとんど皆無と言ってもいいでしょう。
あったとしても高層ビルの中に入った
居酒屋くらいしか見つからないのが現状です。
そこでもし路面店などにバリアフリー化された
居酒屋があったらどうでしょうか?
お酒が好きな高齢者・障害者はたくさんいます。
でも行けるところが少ないので、見つかりません。
もしバリアフリー化された居酒屋があったら
珍しいケースになるだけでなく、
そういった方々の人気が集中する可能性も
大いに秘めていることでしょう。
だからこそ、今がチャンスなのではないでしょうか?
都内で身障者用駐車スペースを見つけるのは難しい
当然、居酒屋に入ると2~3時間は長居するので、
車椅子利用者にとって
身障者用駐車スペースと多目的トイレは必須になります。
でも都内は身障者用の駐車できるスペースが
どこを探しても本当に少ないものです。
Google Earthで都内の身障者用駐車スペースを
くまなく探しても、身障者用駐車スペースを
見つけるのは至難な業です。
公安委員会から頂いている「駐車許可証」を提示すれば、
道路に駐車することも可能ですが、
これだけ密集している都内の土地事情を考えると、
無理やり道路にとめた場合、
誰かに迷惑がかかる可能性も出てきます。
車椅子利用者の友人は「駐車許可証」を提示しても、
住民からの苦情をもらうことはよくあるとのこと。
上記のようなトラブルを発生したくなければ
「駐車許可証」の使用をためらってしまうことも
多いでしょう。
もし居酒屋の駐車場に、
身障者用駐車スペースの有無に関わらず、
車椅子利用者でもとめられるスペースがあれば、
ものすごく利用することは間違いないでしょう。
もちろんお酒を飲んではクルマの運転はできませんが、
行きは自分のクルマ、帰りは運転代行に
お願いすることもできるようになるはずです。
身障者用トイレが一般の居酒屋にあるケースはほぼ皆無
次に居酒屋に多目的トイレが設置されているか
という点ですが、残念ながら
一般の居酒屋にはほとんどありません。
これこそ設置することになれば、
完全に車椅子利用者からはマークされるでしょう。
何しろ探してもヒットしない業界だからこそ、
一人勝ちになる可能性も大です。
さきほど申したように長居をすることになるために、
トイレがないのはバリアフリーの中でも
致命的な課題です。
もし改修工事などができるのであれば、
ぜひとも自治体からの補助金申請も兼ねて、
検討してみてはいかがでしょうか?
少しでも経費負担が軽くなる可能性があります。
また建物オーナーが違う場合であれば、
建物全体で1ヶ所の多目的トイレの提案などは
いかがでしょうか?
同居している物件(ビル)などにおいて、
他のテナントにおいても
バリアフリー化による集客が見込めるでしょう。
ぜひとも時代の中で、誰もやっていないからこそ
価値があることを考えてみるのはどうでしょうか?
「バリアフリー=価値」があると
考える時期になってきているからこそチャンスです。
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