車椅子利用者にとって観光で真っ先に必要となるのがトイレのバリアフリー
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あなたのお店の『バリア解消』請負人 白倉栄一です。
最近では、車椅子利用者でも
自分自身で手動運転装置を使って、
全国各地の観光に訪れる人も多くいます。
トヨタのウェルキャブ(福祉車両)のように、
助手席や後部座席に乗って、
家族や友人と一緒に出かけるような
旅行も増えています。
つまりハンディキャップがあっても、
気軽に旅行ができる
環境になってきています。
そこで商業施設の
バリアフリー情報の見える化こそが、
集客にも影響する
ポイントではないでしょうか。
特にトイレの情報こそが、
車椅子利用者のニーズにあるでしょう。
専用のトイレがなければ利用したくても候補に挙がりにくい
車椅子利用者にとって、
旅先で困るのは「多目的トイレ」です。
長時間のドライブの中で
どこに該当のトイレがあるのか
分からないのがほとんどです。
そういった中で、
ほとんどの人が利用するのが、
高速道路のサービスエリア
パーキングエリア・一般道路の道の駅です。
そこには多目的トイレ(多機能トイレ)が
設置されています。
それ以外のスポットは、
専用のトイレがあっても、
肝心なトイレ情報が見つからないので、
はじめから候補に挙がらないでしょう。
なぜ候補に挙がらないのかと言えば、
情報を開示されていないからです。
世の中のトイレ情報が
まだまだ少ないのが実態です。
イメージで言えば
「宝さがし」のような感じです。
たまたま行った先で
「ここに多目的トイレがあったぞ!」と
叫びたくなるようなこともあります。
人によっては
「一般のトイレさえあれば大丈夫では?」
と考える人がいますが、
一般のトイレではスペースが小さいために
車椅子では入ることができません。
歩行が難しいことで車椅子に乗っているので、
車椅子のまま入ることのできないトイレは、
利用することができません。
実際に必要なサイズは、
縦×横で2メートルずつあることで、
さらに手すりなどが
きちんと整備していることです。
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旅先に専用のトイレがあるかどうかは重要なポイント
ホームページにも掲載されていない。
道路を走っていてもそのお店に
トイレがあるかどうかがパッとつかめない。
1・2時間運転していて
そろそろ休もうかと思ったときに、
トイレがあると思って
お店に入ったら実際になかったとなれば、
長居ができないし、
トイレのために
また別のお店を探さなければならない。
そういった不安があるから、
できればトイレのないお店は入りたくない…。
といった流れになってしまいます。
どんなにおいしい料理を提供されていても、
ピンチを招くのであれば
利用できないのが実情ではないでしょうか。
逆の見方から考えると、
目的地の途中に
バリアフリー化された施設があるという
情報が伝われば、
その施設だから利用したいと考える
車椅子利用者が増えるでしょう。
しかもその情報が明確であれば、
旅行の計画段階から
トイレのある商業施設を立ち寄りたいと
考える人が多くなります。
そうなればバリアフリーであることで
利用価値はアップするでしょう。
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