東京ドームのジャイアンツ観戦がバリアフリーで変わったポイントとは?

2019.06.03 (月)

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あなたのお店の『バリア解消』請負人 白倉栄一です。

 

バリアフリー化が徐々に進んできていても

肝心なポイントが欠如したものを

よく見かけます。

 

具体的に言えば、

バリアフリーであるというだけで

その場所に来てよかったと

喜べる要素が薄いケースがあります。

 

結局喜べる要素が足りないと、

また行きたいとは思わないことがほとんどです。

 

造った人にとってみれば、

せっかくバリアフリーにしたのに

なぜ満足されないんだと

思うかもしれません。

 

そこは利用者の目線を取り入れているか

どうかがカギを握ります。

 

どういったことなのかを

これからご説明します。

応援する場所がどこにあるかが楽しめるポイント

次のような改善事例がありました。

 

ほとんどの人が知っている東京ドームですが、

私が車椅子利用者になってはじめて

観戦した15年くらい前には、

3塁側の一角にしか車椅子専用スペースが

ありませんでした。

 

もちろん球場内に車椅子専用スペースが

あるだけでもうれしいことなのですが、

ジャイアンツファンの私にとって、

3塁側で野球観戦をするのは

あまり面白く感じなかったんです。

 

伝統の一戦である巨人対阪神の場合は、

3塁側には虎のはっぴを着ている人たちが

たくさんいるんです。

 

ほとんどが阪神ファンばかりです。

 

でも私はジャイアンツファンです。

 

そんな状況の中で

大声を出してジャイアンツを応援するのは、

ものすごく辛かった経験があります。

 

しかもジャイアンツが勝っていると、

まわりからは威圧的な目線で

睨みつけてきます。

 

勝っていてもワクワクしてこないんです。

 

でも東京ドームは

改善をされました。

 

改善を行ってかなり経ちますが

下記のような事例は

利用者目線を図ったものだと思われます。

 

1塁側にも車椅子専用スペースができて、

3塁側だけでなく1塁側にも

多目的トイレが設置されました。

 

今までは3塁側のみが車椅子席でしたが、

今では、3塁側・1塁側の選択が

できるようになりました。

 

小さな改善かもしれませんが、

車椅子利用者にとっては

ものすごい朗報でした。

 

もちろんアメリカの球場のように、

車椅子利用者であっても

好きなところで観戦できるようなことが、

一番の理想形かもしれません。

 

でも残念ながら日本社会における

バリアフリーへの取り組みが

まだまだ遅れている中で、

東京ドームの取り組みは、

私にとってとても斬新なものでした。

車椅子利用者の声を取り入れてみては?

日本でのバリアフリーは

全般的にアメリカなどに比べて、

「あればいい」という考えまでしか

至っていないのは、

利用者側の目線から感じる点です。

 

できることならば

喜ばれるような施設のほうがいいわけで

それが評判になれば

会社的にも社会貢献になるでしょう。

 

でも造る側からしてみると

そこまで気がつかないことが多いのでは

ないでしょうか?

 

もしそういった点が分からないのであれば、

車椅子利用者の声を聞いてみるのは

いかがでしょうか。

 

きっとバリアフリーのヒントとなるものを

教えてくれることでしょう。

 

そういった積み重ねを通して

利用者側の立場を知っていくことが

今後のビジネスには十分役立つことに

つながるでしょう。

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