車椅子利用者の行動を知ることで最適な方法をつかむ
Contents
あなたのお店の『バリア解消』請負人
バリアフリースタイル代表の白倉栄一です。
最近はネットが発達しているので、
ストリートビューなどの機能を使えば、
お店の入口がどうなっているか
ある程度調べることができるでしょう。
そこであなたのお店に1段の段差があったら、
車椅子利用者にとっては
「あああ、ダメなのか…」と
ため息がついてしまうかもしれません。
でも逆に段差解消プレートだけでもあれば、
「もしかしたら利用できるかも…」と
思われるかもしれません。
これだけで車椅子利用者の利用有無が
決まってしまうことでもあるのです。
実際には車椅子を利用している私自身が
どうやってお店を
調べているのかご紹介します。
あくまで私流の方法ではありますが、
バリアを感じることは
他の車椅子利用者の皆さまと
変わらないと思います。
ぜひとも車椅子利用者の立場になって、
考えてみていただければ幸いです。
最近はネットのストリートビューなども活用可能
例えば、テレビ・雑誌だけでなく、
「〇〇店」というお店が
すごく料理がおいしくて評判がいいと
いう話を人から教えてもらったとします。
すでにそのお店に行った人であれば、
「そこってバリアフリーだった?」と
質問するでしょう。
でもこのときに返答されるのは、
「そこまで細かく見てこなかった…」と
いうのがほとんどです。
入口に段差があったかどうかも、
一般の人は
予めバリアフリーかどうかの視点がない限り
気づかないはずです。
残念ながら全く参考にならないでしょう。
仕方がないので自分自身で
調べることになります。
まずはGoogle・Yahoo検索で
該当の店名を入力します。
ここでホームぺージが出てくるか、
又はグルメ検索サイト
(食べログ・ぐるなびなど)の
ページがヒットするでしょう。
そこに掲載されている画像を見ます。
入口・トイレなどの
バリアフリーの画像がないか探します。
でも意外となかなか見つかりません。
「バリアフリー」という情報も
たまにありますが、
残念ながら
意外に間違っているケースがあります。
以前の話ですが、
「バリアフリー有」と掲載されていて、
階段が数段あって、
多目的トイレもありませんでした。
でも連絡したら
ムキムキの兄ちゃんが出てきて、
「私たちが車椅子を
持ち上げますから大丈夫です」と
おっしゃって、
店内に入ったこともありました。
すばらしい心のバリアフリーではありますが
たまたまムキムキの兄ちゃん2人が
出勤していただけで
そうでなければ入店するのは
難しかったと思います。
心のバリアフリーができるから
「バリアフリー有」となってしまうのは、
ちょっと信ぴょう性に欠けてしまうでしょう。
やはりこの場合は、設備そのものが
バリアフリーなのかどうかの
情報が必要です。
意外と慣れていないと電話対応には課題がある
次にGoogle・Yahoo検索をしたときに、
投稿された画像をくまなくチェックします。
そしてストリートビューなどによって、
入口付近の画像を確認します。
さらにクルマでいけるかどうかのために
駐車場検索サイト(S‐PARKなど)を使って、
近隣に身障者用駐車スペースが
あるか確認します。
もしなければ周辺に車椅子でも
乗り降りできるスペースの駐車場がないか
ストリートビューで確認します。
最後にお店へ電話をして、
今まで調べて分かった情報をもとに、
入口・多目的トイレ・通路幅・駐車場などを
確認することが多いです。
但し、お店の従業員が
その内容にて把握されているかどうかは
ひじょうに疑問です。
最悪な場合は、
「車椅子でも大丈夫だと思いますよ」と
いった曖昧な回答をされて、
現地へ行ったらダメだったと
いうこともよくあります。
一応、ここまでが
私の場合のお店へ行くまでの手順です。
面倒くさい作業となりますが、
ここまでしないと不安が解消されませんが、
これでも「確実」ではありません。
それだけ不安をもっているのです。
でももしお店のホームぺージなどに、
画像の掲載だけでなく、
多目的トイレ
身障者用駐車スペースの情報なども
「見える化」していれば、
すばらしい情報提供に
なるにちがいありません。
その発信力があれば、
車椅子利用者にとっては、
有益な情報となるはずです。
そこが他のお店と差がつく
ポイントになります。
これから増え続けている
車椅子利用者に
お越しいただいて、
集客つなげるのであれば、
ぜひとも検討してみては
いかがでしょうか?
関連する投稿
- バリアフリー化への取り組みを「見える化」すること
- 宿泊業界における具体的な情報開示があれば利用しやすくなる
- 車椅子マークの看板がバリアフリーに影響するビジネスツールとなる
- バリアフリーの情報を知っていることが他店にはない価値が生まれる。
- 車椅子でも利用できるバリアフリー化は情報発信がポイント
現在の記事: 車椅子利用者の行動を知ることで最適な方法をつかむ