車椅子でも利用できるバリアフリー情報には大きな価値がある!
Contents
あなたのお店の『バリア解消』請負人
バリアフリースタイル代表の白倉栄一です。
「車椅子で利用可能なところは一体どこですか?」と
車椅子利用している人へ質問したら、
「百貨店」「ショッピングモール」「駅(首都圏)」
「空港」「市役所」「病院」「水族館」「映画館」
「美術館」などが挙げられるでしょう。
なぜならここに出てきたところは、
情報をわざわざ調べなくても、
「バリアフリーなので大丈夫だろう!」と
思えるスポットです。
確かな情報はないのはバリアフリーではないと思われている
そう思われることは
利用者からの目線において安心できる材料なのですが、
上記以外のスポットについては、
「確かな情報がない!」というのが現状です。
例えば、知り合いから
「今度、路面店の居酒屋で従業員の歓送迎会を
やることになったので、あなたも来ますか?」と
言われたときに、果たしていけるのかどうかが
即答できないものです。
なぜならバリアフリー化されているか
分からないからです。
だからこそもしあなたのお店が
バリアフリー化されていたら、
お客さまに伝わるようにどんどん情報発信を
していくと多くの皆さまが関心をもつでしょう。
一般の人からすると、
「わざわざバリアフリーの情報がなくても
車椅子で行けるんではないの?」と
思われるかもしれませんが、
実は、車椅子利用者にとって
「情報がない=バリアフリーではない」と
思っていることがほとんどなんです。
なぜなら世の中にある90%、
いや95%以上のお店には、
多目的トイレの設置がありません。
だから「ない」と思われるのも当然のことであり、
ホームページ、ぐるなびなどで
情報を開示していないことは、
「ない」に等しくなってしまいます。
そこで残念なのは、
バリアフリー化をして、
多目的トイレも設置したにもかかわらず、
情報発信していないお店です。
せっかくバリアフリー化にコストをかけても、
誰も気がつかないことから、
集客に結びつかなくなってしまうでしょう。
東横インのような情報開示がお客さまを安心させる
逆に情報を開示して成功している例が、
東横インは車椅子利用者からとても人気があり、
東横インだから大丈夫だと思われています。
その理由は「情報の見える化」をしているからです。
車椅子利用者が使うのは、
ハートフルルームA(シングル)とB(ツイン)のみ。
その2つは全国共通になっており、
間取りもホームページで見える化しています。
そして貸していただける備品(シャワーチェア等)も
はっきりとホームページ上で見える化をしています。
これだけで利用者にとっては
安心を感じさせる十分な情報になります。
つまりお客さまが欲しがっている情報を、
画像や動画等で分かりやすく
解説するだけで見方が大きく変わるんです。
バリアフリーには価値があることに気づくかどうか
先ほどに戻りますが、
知り合いから「今度、路面店の居酒屋で従業員の
歓送迎会をやることになったので、
あなたも来ますか?」と言われたときに、
スマホで確認して画像・動画などで情報が分かれば、
すぐに即答ができるようになるんです。
また状況によっては、
車椅子利用者の友人がいるから
「バリアフリー化されたお店に行こう!」と
提案する方々も多いでしょう。
そうなると、車椅子利用のお客さまが
大勢の方々を引き連れてくることも十分考えられますし
「次回もここでやろう!」となるはずです。
そうなったら売上は何倍にもアップするでしょう。
そこがバリアフリーに価値があるポイントであり、
それに気づくかどうかで
状況が大きく変わってくるにちがいありません。
★(参考記事)東横イン「12年前の失態」から遂げた大変身
東洋経済オンライン(4月1日号)→こちら
関連する投稿
- 車椅子のバリアフリー化には情報の見える化が重要なポイント
- バリアフリーをネガティブではない捉え方に変わる理由
- バリアフリーの情報を知っていることが他店にはない価値が生まれる。
- 車椅子利用者が欲しがるバリアフリー情報を発信する大切さ
- バリアフリーの情報は利用する立場からの目線が重要なポイント
現在の記事: 車椅子でも利用できるバリアフリー情報には大きな価値がある!