ほんの一言で変わる集客力──“こころのバリアフリー”が選ばれるお店の秘密とは?

2025.07.15 (火)

 

「バリアフリーって、うちの店には関係ない…」
そう思っている方こそ、これからの超高齢化社会において大きな“気づき”を得られるかもしれません。

このシリーズでは、まだバリアフリーに取り組んでいない事業者や店舗の方々に向けて、やさしく実践できる改善ポイントをお届けしています。

 

1~2段の段差が、知らぬ間に“来店の壁”になる

 

街中にはたくさんの飲食店や小売店がありますが、入り口にわずかな段差があるだけで、車椅子ユーザーにとっては大きな障壁になります。

 

実際には「サポートがあれば入れるかもしれない」と思っていても、お店からの意思表示がないことで、入店をためらってしまうケースが多いのです。

 

「もし断られたらどうしよう…」
その不安が、せっかくのお客さまの足を遠ざけてしまいます。

 

逆に、「サポートいたします」の一言があれば、来店に結びつくかもしれません。

 

ほんの少しの工夫が、売上にも信頼にもつながる大きな一歩になる可能性があるのです。

 

段差があるだけで“ブラックボックス”に見えてしまう

 

 

車椅子ユーザーから見たお店は、情報がないとまるで“パンドラの箱”のように感じられます。

 

・店内に段差はあるのか?
・通路の幅は狭くないか?
・トイレは利用できるのか?

 

こうした情報が見えない状態では、安心してお店に入ることができません

 

だからこそ、「サポートできます」「段差あり/スロープあり」などの情報発信が大切なのです。

 

たとえば静岡県島田市を拠点に活動している 「バリアフリーてけてけ隊」では、車椅子ユーザーを歓迎する店舗にステッカーを配布しています。

 

このような活動が全国へ広がり、大阪・神奈川などでも協力店舗が増加しています。

 

ステッカー1枚で、「ここは安心して入れる」と思ってもらえる効果は絶大です。

 

ホームページやSNSでこころのバリアフリー対応を発信すれば、さらに認知と信頼が高まります。

 

「行けるお店しか行かない」──その現実に向き合う

 

 

超高齢化社会となった今、車椅子や歩行困難な方々はますます増えています。

 

しかし、「行けるお店しか行かない」という現実は変わりません。

 

そして、それはこれから先も続いていく可能性が高いのです。

 

今まで毎週のように通っていた常連さんが、年齢とともに足が遠のいてしまうこともあるでしょう。

 

そうならないためにも、今のうちに“選ばれるお店”に進化することが、将来的な差別化につながります。

 

「ちょっと声をかけるだけで、こんなに嬉しい」
そんな経験を増やすことが、お店の価値を大きく変えるかもしれません。

 

あなたのお店の“こころのバリアフリー”が、誰かの安心につながります。
一歩踏み出すことで、これまで届かなかったお客さまの笑顔に出会えるかもしれません。

 

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