車椅子のバリアフリー化には情報の見える化が重要なポイント
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バリアフリースタイル代表の白倉です。店舗において車椅子利用者というのは、国民全体から考えると少数ととらえてしまいがちではないでしょうか?もちろん現在は少数かもしれませんが、これからは増えていくことが予想されます。そのためにも今から準備をしておくことが、カギを握るのではないでしょうか?大きなポイントは情報の公開だと思っております。
情報が増えると外出する人も多くなる
私は障害者になって21年が経ちましたが、21年前は車椅子利用者が社会の中で見かけることは正直少なかったものです。インターネットが普及し始めたばかりで、バリアフリーの情報そのものが全くなかった状態でした。一部の車椅子ユーザーの方がホームページを立ち上げてバリアフリーの情報を発信していたので、私はその情報を印刷して目的地に行ったりしていました。
10年前においては、自分がバリアフリーの情報発信者になっていました。私が情報を発信したのは2005年頃。世の中にブログというものが登場して、あるバリアな出来事を体験したことをきっかけに「バリアフリー魔王」というブログをほぼ毎日発信し続けていました。1日100PVくらいのマイナーブログでしたが、同じ車椅子ユーザーからはとても参考になりましたというメールをもらったりもしていました。
それでも10年前ではまだまだ車椅子利用者が社会の中で見かけることは多くありませんでした。ところが現在では、鉄道に乗れば私以外の車椅子利用者が乗車していたり、身障者用駐車スペースに別の車椅子利用者が使用していて空いていなかったりしています。街中でも車椅子利用者を見かけることが多くなりました。それだけ世の中のインフラが整ってきたのかもしれません。
社会のインフラが整ってきたら店舗のバリアフリー化がカギを握る
そうなると今後は鉄道などのインフラが充実していくことで、車椅子利用者が立ち寄れる店舗の充実がカギを握ります。インフラだけが整っても、鉄道だけ乗っておしまいになるのは寂しいものです。鉄道という手段が万全になりつつあれば、目的地の充実こそが大事なポイントになるでしょう。おいしい料理を食べたい、人と会話をしたいなど楽しめる空間そのものの提供が課題になってきます。
そのためにはホームページにバリアフリーの見える化があると行きやすくなります。入口・通路・トイレ・駐車場などの情報があるといいでしょう。一番おすすめなのは、動画で見れることだと思っております。画像は写す角度によってかなり変わってくるために分かりにくいことがあります。車椅子でも利用できる状態を動画にすることで余計に分かりやすくなるのではないでしょうか?
経営する側によっては、電話やお問い合わせ先が書いてあるので何かあれば問い合わせてくれればいいのでは?と思いがちですが、「あなたのお店は車椅子で入店できますか?」などの問い合わせをすること自体、面倒なものです。具体的な問い合わせでなければ余計に答えにくいものです。それならば具体的なポイントを見える化にしておくことの方が分かりやすい対応になりますし、難しい問い合わせに答える必要もありません。
ホームページを見ただけバリアフリーがわかることがポイント
ホームページのトップページのバナーにバリアフリーの内容を掲載したものがあると、分かりやすいですしクリックしやすくなるでしょう。あとは何か気になることがあったら気軽に問い合わせできる旨を記載しておくといいでしょう。まだまだバリアフリーのスポットが少ない世の中で差別化できることは間違いありません。ぜひともそういった店舗が増えていくことを願っております。
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