車椅子利用のお客さまには宿泊と駐車場のセットが望ましい

2018.02.25 (日)

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。車椅子利用者がホテル・旅館などに行く場合において、公共交通機関を利用する人もいれば、クルマを利用する人もいるでしょう。しかし目的地周辺に鉄道の駅・バスの停留所がなかったら、勾配のある土地の多い場所なら行くこと自体が困難になります。そうなるとクルマで利用する方が安心だと考えるでしょう。でもクルマの場合には駐車場の問題が発生します。どういった点が望ましいのでしょうか?

バリアフリールームがあっても駐車場がなければ利用しにくい

実際によくあるのが車椅子で利用したい旨を伝えたく、「駐車場の確保をお願いできませんか?」と質問すると「それはできません。満車の際は近隣の駐車場をお使いください」と断わられる場合があります。もちろん駐車場のない場所であれば致し方ありませんが、駐車場があっても一般の人と同じように先着制になっている場合はかなり厳しいものです。なぜなら車椅子利用者は一般の駐車スペースの幅ではクルマからの乗り降りができないためにとめることができないからです。

 

クルマで日本一周をしていたときも、バリアフリールームが少ない現状において、「やっとバリアフリールームが空いていた!」と喜んだのもつかの間、駐車場の確保まではやっていないと言われたケースがあります。仕方がないので、「近隣に身障者用駐車スペースはありませんか?」と質問しても全く分からず、さらに「お客さま自身でお探しください」と言われてしまったことで、せっかくのバリアフリールームに宿泊しなかったこともありました。

 

別にキャンセルしなくてもいいのでは?と思われるかもしれませんが、身障者用駐車スペースが近隣になければバリアフリールームが空いていても難しくなります。一般の方の場合は、路上にあるコインパーキングへとめればいいかもしれませんが、車椅子ユーザーの場合は、もともと身障者用駐車スペースが少ないだけでなく、知らない土地で身障者用駐車スペースを探すこと自体が大変なことになります。

 

そのためせっかくのバリアフリールームがあっても利用されないホテルになっているかもしれません。つまりバリアフリールームと身障者用駐車スペースはできるだけワンセットにしておく必要が、利用者に喜ばれる形ではないでしょうか?ここまで把握してやっているホテル・旅館も存在するだけに、もしそうなっていないのであれば変えてみるのはいかがでしょうか?

身障者用駐車スペースを造れなくてもアイディア次第ではどうにかなる


もしどうしても自分たちのホテル・旅館では身障者用駐車スペースを造ることが困難という場合には、予約を受けたときに限り、一般の駐車スペースの2台分を用意する、もしくは乗り降りのできる駐車スペース(角部分など)を用意することで、バリアフリールームと身障者用駐車スペースがワンセットになります。

 

さらに駐車場の確保そのものができない、もしくは駐車場がない場合は、どこか提携の駐車場を用意しておくことも考えてはいかがでしょうか?つまり駐車場がなければ泊まれないのであれば、どうにかして駐車場を用意することが重要なポイントになります。せっかくのバリアフリールームがあっても宝の持ち腐れにならないようにしたいものです。

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