いい組織をつくるために覚えておきたいこと(実践編)
Contents
組織づくりがうまくいくと成功できた秘訣とは?
私はスーパーマーケットの店舗でお仕事をして、うまくいった時からそうでなかった時までいろいろと経験をさせていただきました。
その中で社内の顧客満足度が449店舗中全国1位になった時がありました。
ここに行き着くまでには数年かかっているのですが、これがまさにダニエル・キム氏による「成功の循環モデル」におけるグッドサイクルを転換した結果だと思っております。
その部分を今回ご紹介させていただきます。
ある店長が赴任してお店を活性化したいという思いで始まりました。
ここで結果の質から入らなかったところが良かったと思っています。
「なぜこのお店の売上はダメなんだ」と入ってしまっていたら失敗していたと思います。
そこでまずは関係の質のところからスタートしました。
従業員数は250名。
その全員の方が競争店調査をするところから始まりました。
当時は労働組合とタイアップして、全員の方に競争店(総合スーパー)の視察へ向かいました。
人数が250名もいるので5回に分けて実施しました。
ここでポイントは、ほぼ全員の方々に参加してもらいましたが、もし参加拒否をされたらどうにもこのプロジェクトは成功しませんでした。
1日8時間×2日間の競争店調査を含むセミナーは、短時間で働くパートタイマーの方々にとってとても過酷だったと思います。
でもこのセミナーに参加して、現在のお店の状況と理想とするお店(競争店)との違いを肌で感じてもらい、自分たちのお店を今後どのようにして盛り上げていこうと考えるには、絶好の機会でした。
はじめは嫌がる人の方が多かったのですが、徐々に参加者を増やしていくことで、最終的にはほぼ全員の250名の方々に参加していただくことができました。
そのセミナーの場では、「こうすればお店が盛り上がるだろう」といろいろと誰もが発言をして、その発言を模造紙に書いていき、最終的に参加者の前で発表する形でした。
それによって、自分たちのお店は自分たちで守るという気持ちに変わっていきました。
セミナーの効果は一時、大事なことは継続してやっていくこと
ここまでは一般的なセミナーだと思いますが、セミナーというのは皆さんもご存知なように、時間が過ぎれば思い出にしかならなくなる傾向がありますよね。
それを防ぐために、毎月改善報告会をやることにしたんです。
まさしく店舗における実践編です。
それを数年継続していきました。
マンネリ化もありましたが、自分たちがお店を盛り上げていくにはどうしたらいいかという思考の質が上がっていきます。
続けることによるレベルアップはすごいものになります。
そうした思考の質が上がることによって、行動の質も上がるわけです。
改善アイデアを毎月のように発表する。
チャレンジしよう、何とかしてうちの店をもっと盛り上げようと変わっていき、それで結果の質として成果が出るようになりました。
うまくいかなくてもきちんと反省をしてチャレンジしようと「成功の循環モデル」が形成されていきます。
それを繰り返していくことで、職場の雰囲気は大きく変わりました。
従業員のモチベーションが上がっていき、従業員満足の高いお店になっていきました。
従業員どおしが集まれる場を多く作っていった
さらに関係の質を良くするために、従業員のための親睦会なども開催して、従業員の相談会や従業員旅行なども実施しました。
その結果として2013年下期の顧客満足度調査で全国449店舗中1位の店舗として表彰されました。
これは店長を中心としたマネージメント、そして従業員全員によるモチベーションの向上が影響した結果だと思っております。
このことは、ダニエル・キム氏が述べている「成功の循環モデル」のグッドサイクルの具体例だと思っています。
なかなか簡単にはいかないものの、組織を作る上では、関係の質、思考の質、行動の質、結果の質の流れでうまく循環させていくことに意味があります。
ぜひ組織を持っている方々のご参考になればと思っております。
★もしよろしければYouTubeで詳しく解説しておりますので、もし宜しかったら「バリアフリースタイルTV」をご覧ください。
関連する投稿
- 企業の残業問題は簡単ではないが1つ1つの積み重ねで解決していく
- 仕事のスキルアップをするには日常の仕事以外の労働組合の活動が役に立つ
- 仕事のスキルアップをするなら使いやすい文房具で差をつける
- 自己啓発にお金をかけることの大きな意味とは?
- 車椅子ユーザーでも仕事の効率を上げるメールの返信ワザ
現在の記事: いい組織をつくるために覚えておきたいこと(実践編)