地震・火災などの訓練はマンネリ化にならないことがポイント

2019.09.02 (月)

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あなたの会社の『バリア解消』請負人 白倉栄一です。

 

ついに9月になりました。

 

今年もあと4ヶ月。

 

毎年この時期に考えなければならないことは、「防災」に対する取り組みです。

 

最近では、京アニの放火事件などのような厳しい状況もありました。

 

そういった際にいかに被害者を出さずに、慌てないで対応できるかが経営者の皆さま、リーダーの皆さまの責務になるでしょう。

 

そして訓練を通して、組織をさせる機会にもなるので、手を抜かないでやり遂げたいものです。

マンネリ化を防ぐためにシナリオを大きく変える

私は総合スーパーのイオンで働いていたときは、年2回の法定の防災訓練を必ず実施していました。

 

人事総務課長のときは、毎回避難訓練のシナリオを作成していました。

 

誰が誰を誘導するかとか避難経路はどうするとか細かく作成して、最寄りの消防署へ提出していました。

 

しかし提出はしたものの、厳しい消防署員に当たると、ご指摘があり経路の変更などを求められることがありました。

 

「この経路ではもし火災で防火シャッターが下りてしまったら、通れなくなるので、別の経路を作ってください」

 

実際に、ショッピングセンター内部には、いくつもの防火シャッターがあり、火災に応じて自動的に下りてくるものがたくさんあります。

 

防災訓練時には防火シャッターを下ろして訓練をすることができませんが、下りることを想定した避難経路を作らないといざ本番のときには、迷路になってしまい脱出が困難になることさえあります。

 

また毎年2回のショッピングセンター全体の訓練を実施していても、かなりマンネリ化になりがちなので、できるだけ変わった内容にすることも必要不可欠です。

 

例えば、障害者が館内にいることを前提とした避難誘導などもいいでしょう。

 

そのためには、きちんと役割を作っておく必要があります。

 

イオン時代は自衛消防隊組織図を作成し、有事のときには、消火・救護・避難誘導など班を作っておき、定期的に誰が何をすべきかをきちんと役割分担をしておきました。

 

そうすることで、自分の役割が避難誘導であれば、館内にいるお客さまに対してのアプローチができるようになるでしょう。

消火器の使い方を知っていますか?

もちろんいくら練習を重ねていても、実際に火災や地震が発生した場合は、スムーズに動けるかどうかは分かりません。

 

でも普段からきちんと練習をしておくことで、何もやらないよりは間違いなく一人一人が役割を認識して、有事に対しての対処ができるようになるでしょう。

 

例えば、消火器がそばにあっても、消火器の使い方をレクチャーしているかどうかによって、いざ火災が発生した時に、消火器のピンを外して、火に向けて的確な消火ができるようになります。

 

もし消火器の存在を知っていても、使い方がレクチャーしていなければ、実際に火災があっても慌てて何もできなくなる可能性さえもあります。

 

さすがに本物の消火器を使って訓練をするわけにはいかないので、練習用の水消火器などを用意しておくといいでしょう。

 

そして従業員の誰もが触って体験しておくだけで大きく変わるでしょう。

アイディアが出ないのであれば、消防署へ相談してみるのは?

またマンネリ化を防ぐために、あらかじめ消防署にお願いして、どういった訓練があるのかを事前にきいておくのもいいでしょう。

 

普段ではなかなか出動しない消防車に来てもらうとかも、ワクワク感が出てくるはずです。

 

他には疑似体験みたいなコーナーを用意するのも一つです。

 

正直、毎回違うシナリオを作成するのは大変でしたが、やりがいはありました。

 

そしてこういった訓練を通して、組織が一丸となって頑張ることのできるメリットもあります。

 

まさにチームビルディングにもつながることでもあるでしょう。

 

同じ目的に向けて何かを取り組むことは、なかなか少ない中で、防災訓練がその機会になっているのは、かなりプラスの効果です。

 

ぜひ本番に近い環境を作って、マンネリにならない訓練を実施することをおすすめします。

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