「車椅子を利用している人=○○」のイメージを打ち破ってみませんか?
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車椅子ライフデザイナーのまおうです。これからの高齢化社会に伴い車椅子を利用する人は、少しずつ増えていく可能性があります。その中で、「車椅子を利用している人=○○」と決めつけないことが、新しいビジネスの誕生になるのではないかと思っております。
「車椅子を利用している人=○○」と決めてつけてしまう社会
サラリーマン生活を引退して、この3ヶ月が経ちましたが、サラリーマン時代ではありえないような人のつながりがものすごく増えています。その中で感じるのが今まで車椅子を利用している人と話したのが初めてという人に結構会います。
最近では車椅子を利用している人が路上やショッピングモールなどでよく見かける世の中になっていても、なかなか気が付かないというのが実態です。そうなるとイメージだけが先行して「車椅子を利用している人=○○」と決めつけてしまうことが多いようです。
これは属性のバイアスがかかってしまうとある専門家から聞きました。例えば一般的に車椅子利用者がパチンコ屋に行っている姿は想像できないようです。でも実際には車椅子利用者でもパチンコ屋に行っている人はいるでしょう。
あるフォーラムで専門家の話でもありましたが、「車椅子を利用している人=善人」というイメージをしてしまう中で、実際は一般の人と同じく「車椅子を利用している人=善人とは限らない」とおっしゃっていました。
車椅子で入れるライブハウスってイメージできますか?
人はついつい自分なりのイメージを作り上げて、固定概念を作り上げてしまいがちです。先日、友人から「車椅子でも入れるライブハウスを探しているのですが知っていますか?」と質問を受けました。私が20年間、車椅子生活をしている中で、ほとんど見かけたことがないという状況です。
「車椅子を利用している人=音楽」は、老人ホームなどで誰でもできる音楽をしているイメージが想像できるでしょう。でも「車椅子を利用している人=ライブ」というイメージは想像がつかないと思いますが、ライブで流れるロックなどが好きな人はいるはずです。
固定概念を打ち破るとビジネスチャンスの可能性
今後は車椅子利用者が増える可能性がある中で、今までの固定概念を打ち破っていくことによって、誰も今まで手をつけていないビジネスが誕生しそうな気がします。
「車椅子でも入れるライブハウス」というフレーズは、日本で数少ないスポットとして紹介されれば、ライブ好きな車椅子利用者だけでなく、その家族も訪れるようになっていき、ニッチながらも人気が出る可能性も秘めています。
これからの未来は今までありそうでなかったものが、まだまだ多く隠されているはずです。固定概念を打ち破る発想のできた人こそが、ビジネスの成功につながるのではないかと思っております。
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