知らず知らずのうちに障害者のイメージを作り上げていませんか?
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車椅子ライフデザイナーのまおうです。「車椅子に乗っている人とは?」「障害者とは?」と勝手なイメージをしてしまいがちだと思います。そのイメージは、ネガティブ的な印象になりやすいものです。そんな印象を変えてみてはどうでしょうか?きっと日頃過ごしていく上でプラスになるに違いありません。
パチンコ屋に行く車椅子ユーザーが想像できますか
よくあるケースが「障害者=お利口さんである」というようなイメージをもってしまうことです。だから非日常的なことをしていることが想像できないと思います。例えば、昼間からパチンコ屋でパチンコをしている車椅子ユーザーが想像できるでしょうか?
「車椅子ユーザーがパチンコ屋に行っている姿なんて想像できない」と思っていたら、自分なりのイメージを作ってしまっているのかもしれません。さらに「車椅子ユーザーがパチンコをしてはならない!」と思っている人がいたら、ちょっと偏りをもっているか、それともパチンコそのものに対して嫌悪感があるのかもしれません。
私自身はこの数年、パチンコ屋には行ったことがありませんが、10年前に友人に連れられてパチンコ屋に行ったことがあります。そのパチンコ屋では、端っこの台だけが椅子を外すことのできるもので、それ以外は椅子を外すことはできませんでした。つまり遊べる遊技台は限られていました。
パチンコに興味のあるなしだけで一般の人と同じ
残念ながらある程度のお金を使いましたが、全く当たることなく帰ってきました。選べる遊技台がない中でハズレてしまったことがつまらなく、それ以来パチンコ屋には行っていませんが、障害者の友人に聞くと「パチンコ屋にはたまにいくよ」という声もよく聞きます。
パチンコに興味があればパチンコを楽しむでしょうし、パチンコに興味がなければパチンコ屋には行かないというただそれだけです。つまり一般の健常者と何ら変わりはありません。そういった見方が素直にできるかできないかによって、障害の有無に対するイメージが変わってきます。
極端なことを言えば、障害があっても悪い人はいるわけで、お利口さんというイメージでは決してないわけです。一般の人と同じようにいろいろな人がいます。たまたま車椅子に乗っているがゆえに、偏った見方をしてしまうのかもしれません。身近にそういった人がいなければ、余計に障害であることが助長されて見てしまうのかもしれません。
見方が変われば社会が変わり可能性は高まる
今後はそういった見方が変わっていくことで、障害者に対する考え方は大きく変わってくるでしょう。例えば、職場内でで障害者がいても、仕事の幅は今まで以上に広がっていくはずです。この仕事は障害者にはできないと思っていたことが、見方を変えるだけで「できる」に変わっていけば、会社にとっても十分貢献できる人材になっていくにちがいありません。
超高齢化社会になっている世の中において、車椅子に乗っている人も多くなる中で、車椅子に乗っているからとか障害があるからとかいう偏った見方は古い考えです。 今こそ一般の人と同じような見方ができる世の中になること、つまりノーマライゼーションの考えをもっていきたいものです。
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